Mordecai Smyth

Vinyl Record Reviews

Mordecai Smyth

Mordecai Smythとは

Mordecai Smythは、イングランド・バークシャーを拠点に活動するミュージシャンだ。プロフィール上は個人名義のクレジットや作品を扱うアーティストとして記載されている。ウェブ上の情報では、過去にTerry Bickers(House of Loveのギタリスト)とのバンドCradleに参加していた経歴がある。

活動の始まりとレーベルとの関係

2011年、Mordecai Smythは60〜70年代の英国プログレッシブ・ロックに触発された音楽コミューンとして始動した。同年に設立された独立レーベルMega Dodoと契約し、レーベル第1号アーティストとして作品を発表している。デビュー作はポップサイケ作品『Sticky Tape and Rust』で、シングル「Georgina Jones」も同時期にリリースされた。

作品と編成

現在のMordecai Smythは、本人がキーボードとヴォーカルを担当し、The Amazing Mr. Heath、妻でサックスなどを担うTabitha、Thaddeus Jonesを加えたカルテット編成で活動している。メンバー構成が固定されたバンドというより、気心の知れた演奏者たちと制作を進める体制に近い。

  • 2011年: 『Sticky Tape and Rust』、シングル「Georgina Jones」
  • 2017年: 2作目『The Mayor of Toytown is Dead』
  • 2022年: 3作目『Things are Getting Stranger on the Shore』
  • 2026年: 4作目『Gather the Scattered Mind』

音楽的特徴

音楽性はRockの中でもProg Rock寄りで、60〜70年代の英国プログレッシブ・ロックの流れを踏まえた作りになっている。初期作ではポップサイケの要素も確認できる。作品ごとに、キーボード、サックス、ヴォーカルを軸にしたアンサンブルが使われている。

『The Mayor of Toytown is Dead』は、米Goldmine誌の年間ベストに選ばれており、作品単位での評価も受けている。以降の『Things are Getting Stranger on the Shore』『Gather the Scattered Mind』でも制作を重ねている。

参加ミュージシャンと関係性

制作には、Renaissance元メンバーのJon Camp、Icarus Peel、Crystal Jacqueline、長年の盟友Darren Medlandらが参加している。固定メンバーに加えて、こうしたミュージシャンとの共同作業が作品の基盤になっている。

影響を受けた人物

Mordecai Smythは、Peter Hammill、Peter Gabriel、Kate Bush、Robert Frippといった表現者たちを敬愛しているという。いずれも、楽曲の構成や声、演奏、作品全体の作り込みで強い個性を持つ人物だ。

ひとことで見ると

Mordecai Smythは、英国プログレッシブ・ロックの系譜を参照しながら、ポップサイケの要素も交えつつ作品を発表しているバークシャーのミュージシャンだ。Mega Dodoとの関係、複数のゲスト参加、そして継続的なアルバム制作が、活動の特徴として見えてくる。

toast