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Morrissey Mullenは、テナー/ソプラノ・サックスとフルートを担当するDick Morrisseyと、ギタリストのJim Mullenによるジャズ・ファンク/フュージョン・デュオだ。1970〜80年代のロンドンを中心に活動し、ジャズ、ファンク、フュージョンを横断するサウンドで知られている。メンバー表記にはJohn Moleの名前もある。
Dick Morrisseyはイングランド・ホーリーの出身で、16歳のときに独学でクラリネットを覚えたあと、サックス各種とフルートを身につけた。Jim Mullenはグラスゴー出身で、8歳のころにギターを手にし、その後ジャズに関心を深めた。
Mullenはロンドンに拠点を移してから、Pete BrownのPiblokto!、Brian AugerのOblivion Express、Vinegar Joe、Kokomo、Average White Bandなどとの共演を重ね、セッション経験を積んでいた。1975年、Morrisseyが自身のバンドIfを解散し、Average White Bandとのツアーとレコーディングのために渡米した際にMullenと出会い、意気投合してMorrissey Mullenが始まった。
翌1976年、ニューヨークでデビュー作『Up』を録音している。この作品で示されたのが、ギターとサックスが呼びかけ合うように絡む演奏スタイルだ。コール・アンド・レスポンスの形をとるこのやり方は注目され、二人は「Mr Sax and Captain Axe」という愛称でも呼ばれるようになった。
その後も活動を続け、1988年の『Happy Hour』までに6枚のアルバムを発表した。活動期間は約16年に及び、ロンドンのジャズ・ファンク/フュージョンの文脈で存在感を残している。
Morrissey Mullenの音楽は、ビバップ、ポップ、ファンクの要素を取り込んでいる。サックスとギターが前に出る編成で、両者の受け渡しがはっきりしているのが特徴だ。リズムの強いジャズ・ファンクの感触と、フュージョンらしい流動的な展開が同居している。
Dick Morrisseyはサックスとフルートを使い分け、Jim Mullenはジャズの語法を土台にしたギターで応じる。二人の役割が明確なので、演奏の中でどちらが主導しているかが分かりやすい。そこにセッション経験の多いプレイヤーらしい、実務的なまとまりがある。
MorrisseyはIfでの活動を経てMullenと組み、Mullenは多くのバンドやセッションで経験を重ねてから合流した。そうした経歴の違いが、Morrissey Mullenの演奏にそのまま出ている。片方がメロディを出し、もう片方がそれに応じる形は、二人のキャリアが合流した結果として見ることができる。
1970〜80年代の英国ジャズでは、ロックやファンクとの接点を持つミュージシャンが多かったが、Morrissey Mullenはその流れの中でも、ギターとサックスの組み合わせを前面に出したユニットとして覚えやすい存在だ。ジャズ・ファンクやフュージョンを追うときに、外せない名前のひとつとしてチェックしておきたい。