Muse

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Muse

Museとは

Museは、1994年にイングランドのデボン州ティーンマスで結成されたロック・バンドだ。メンバーはマシュー・ベラミー(ボーカル、ギター、キーボード、ピアノ)、クリストファー・ウォルステンホルム(ベース、コーラス)、ドミニク・ハワード(ドラム、コーラス)で、ライブでは2022年以降ダン・ランカスターが追加の楽器とボーカルで参加している。ジャンルはロックを軸に、インディー・ロック、オルタナティブ・ロックの要素で語られることが多い。

活動の流れ

デビュー作は1999年の『Showbiz』。ここではベラミーのファルセットと、内省的なオルタナティブ・ロックの色が前面に出ている。その後の『Origin of Symmetry』(2001年)では編成や音の幅が広がり、クラシカルな要素も取り入れた。ライブでの勢いが評価されるきっかけにもなっている。

2003年の『Absolution』では、弦楽器やオーケストラを含む曲「Butterflies & Hurricanes」などが入り、クラシック寄りのアレンジがさらに進んだ。この作品でMuseは、イギリスのアルバム・チャートで5作連続1位という流れの最初を作っている。

2006年の『Black Holes & Revelations』では、電子音やポップの要素がはっきり出て、「Supermassive Black Hole」などのシングルで国際的な知名度を広げた。2009年の『The Resistance』、2012年の『The 2nd Law』では、政府による圧力や市民の反発といったテーマを扱い、大規模会場向けのバンドとしての地位を固めている。

2015年の『Drones』はドローン戦争を題材にしたコンセプト作で、サウンド面ではよりハードなロック寄りに戻っている。2018年の『Simulation Theory』は1980年代風のビジュアルや音像を取り入れた作りで、2022年の『Will of the People』は新型コロナウイルス感染症、暴動、Black Lives Matter運動など、その時代の出来事を背景にした内容になっている。

ライブでの存在感

Museの名前を語るうえで、ライブは外せない。特に2004年6月27日、アルバム『Absolution』ツアー中に出演したグラストンベリー・フェスティバルのピラミッド・ステージ初ヘッドライン公演は、後年まで名演として扱われている。NME誌が行った「グラストンベリー史上最高のパフォーマンス」投票でも1位になっている。

この夜についてマット・ベラミーは「自分たちの人生で最大のライブだった」と振り返っている。一方で、公演終了後の午前1時過ぎにドミニク・ハワードの父親が会場内で心臓発作を起こし、その後亡くなるという出来事もあった。

音楽的な特徴

Museの音楽は、ロックを土台にしながら、時期ごとに使う要素がかなり変わる。初期はファルセットを含むボーカルと、陰のあるオルタナティブ・ロックの感触が目立つ。中期以降は、クラシック由来のアレンジ、シンセサイザー、電子音、ポップ寄りのフックが加わり、曲ごとの方向性が広がっていった。

演奏面では、ギター、ベース、ドラムの基本編成に、キーボードやピアノ、追加のライブ要員を組み合わせる形で、スタジアム規模でも音が埋もれにくい作りになっている。大きなコーラスや、展開のはっきりした曲構成もMuseらしい部分だ。

代表的な出来事と外部活動

2012年には、ロンドン・オリンピックの公式テーマ曲として「Survival」を書き下ろしている。選手入場やメダル授与式の前、国際放送のテーマ曲としても使われ、大会期間中に繰り返し流れた。地元開催の五輪に音楽面から関わった例として知られている。

評価と受賞歴

Museはこれまでにグラミー賞2回、ブリット・アワード2回、MTV Europe Music Awards 5回、NME Awards 8回を受賞している。2012年には英国作曲家・作詞家・作家アカデミーから国際的功績に対するIvor Novello Awardも受けている。世界累計アルバム売上は2,000万枚を超えている。

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