Vinyl Record Reviews
Neil Young(ニール・ヤング)は、1945年11月12日生まれのカナダ・トロント出身のシンガーソングライター/ミュージシャンだ。ギター、キーボード、ハーモニカを演奏し、ソロ活動に加えてバッファロー・スプリングフィールドやCSNY(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)でも知られている。カナダとアメリカの二重国籍を持ち、1960年代からカリフォルニアを拠点に活動している。
1960年代半ば、ヤングは米国へ渡り、バッファロー・スプリングフィールドを共同結成した。ここでフォークロックの流れに関わり、「For What It's Worth」のヒットで注目を集めた。その後は内部の緊張もあり、脱退と再加入を繰り返したのち、1968年にソロへ移る。
同時期にはデヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュとともにCSNYとしても活動し、1970年の『Déjà Vu』では「Helpless」などを提供している。
ソロでは、静かなアコースティック曲と、クレイジー・ホースを率いた荒いエレキ・ギター主体の演奏を行き来しながら、作品ごとに作風を変えてきた。フォーク、カントリー、ロカビリー、ノイズ・ロックまで、かなり幅のある動き方をしている。
Neil Youngの代表作としては、1970年の『After the Gold Rush』、1972年の『Harvest』、1979年のライヴ盤『Rust Never Sleeps』がよく挙げられる。
彼の音楽は、アコースティックな弾き語りと、ラフなエレクトリック・サウンドの振れ幅が大きい。曲調も、フォークやカントリーの要素が強いものから、ノイズ感のあるロックまで変化する。作品ごとの方向性がかなり違うので、アルバム単位で追うと面白いタイプのアーティストだ。
『Rust Never Sleeps』で聴ける大きなフィードバック・サウンドは、80年代後半以降のグランジ・ムーヴメントを先取りしたものとして扱われることがある。カート・コバーンやエディ・ヴェダーへの影響も知られていて、「グランジの祖父(Godfather of Grunge)」と呼ばれることもある。
また、1995年にはソロ・アーティストとして、1997年にはバッファロー・スプリングフィールドのメンバーとして、2度ロックの殿堂入りを果たしている。生涯アルバム売上は7,500万枚を超えている。
Neil Youngは環境問題や政治活動にも積極的に関わってきた。自らVapor Recordsを運営している点も含めて、音楽活動だけでなく発信の場を複数持っているアーティストだ。
2019年には米国市民権の申請がマリファナ使用を理由に保留されていたが、その後問題は解決し、米国市民になっている。