Vinyl Record Reviews
Osibisaは、1969年にロンドンで結成されたアフロ・ポップ・バンドだ。アフリカ系4名とカリブ系3名のミュージシャンによって始まり、中心人物はガーナ出身のサックス奏者テディ・オセイだった。オセイは1962年に音楽留学のためロンドンへ渡り、ガーナ政府の奨学金で音楽学校に通っていたが、1966年のクーデターでその支援が打ち切られた。その後、同郷のドラマー、ソル・アマルフィオとトランペット奏者のマック・トントーを誘い、Osibisaを立ち上げた。
Osibisaという名前は、ガーナのパームワイン・ミュージックとファンティ族の伝統音楽にちなむ造語とされている。ロンドンで結成された一方で、音楽の土台には西アフリカのリズムや旋律がはっきりある。バンドの成り立ち自体が、移民ミュージシャン同士のつながりから生まれたものになっている。
Osibisaの音楽は、ハイライフ、ロック、ジャズ、ソウル、アフリカン・リズムを組み合わせたものとして知られている。ジャンル表記ではRock、Jazz、Funk / Soulに加えて、Funk、Prog Rock、Jazz-Rockの要素も挙げられる。
演奏面では、厚みのあるホーン・セクションと、複雑に組まれたパーカッションが目立つ。そこにロックの推進力、ジャズ由来の展開、ファンクのリズム感が重なる形だ。アフリカ音楽を欧米の広いリスナー層へ届けたバンドとして扱われることが多い。
マネージャーのジェリー・ブロンの後押しでMCAレコードと契約し、複数の楽曲が全英トップ10入りするヒットになった。代表曲のひとつに「Sunshine Day」があり、これはソル・アマルフィオ、テディ・オセイ、マック・トントーの共作として知られている。
1970年代後半にはインド、日本、オーストラリア、ニュージーランドなど各地をツアーし、国際的な人気を固めた。ロンドンの音楽シーンから出てきたアフロ・ロックのグループの中でも、影響力の大きい存在として挙げられることが多い。
Osibisaには長い活動の中で多くのメンバーが参加している。クレジットに挙がっている名前には、Chris Jerome、Kofi Ayivor、Robert Bailey、Teddy Osei、Colin Graham、Paul Golly、Errol Reid、Mac Tontoh、Sol Amarfio、Mike Odumosu、Kiki Gyan、Roy Bedeau、Emmanuel Rentzos、Potato Darku、Robert Abia、Wendell Richardson、Alfred Bannerman、Fred Coker、Jake Sollo、Jean-Karl Dikoto Mandengue、Bessa Simons、Abdul Lasisi Amao、Gregg Brown、Nii Tagoe、Desiree Heslopが含まれる。
編成の変化がある中でも、ホーン、パーカッション、リズムの組み合わせを軸にした方向性は一貫している。
公式サイトは http://www.osibisa.co.uk、SNSや動画チャンネルも公開されている。活動の記録やディスコグラフィーを確認するなら、AllMusic、Prog Archives、Wikipedia、IMDb などの関連ページも参照しやすい。
Osibisaは、ロンドンで生まれたバンドでありながら、音の中心にアフリカのリズムを置き、その上にロックやジャズを重ねてきたグループだ。ヒット曲だけでなく、国際的なツアーや長い活動歴も含めて、アフロ・ロックの流れを語るときに外せない存在になっている。