OutKast

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OutKast

OutKastとは

OutKastは、アメリカ・ジョージア州アトランタ出身のヒップホップ・デュオだ。メンバーはAndre BenjaminことAndre 3000と、Antwan PattonことBig Boiの2人で、1990年代前半に結成された。ジャンルはHip HopとFunk / Soulにまたがり、スタイルとしてはConscious、P.Funk、Gangsta、Pop Rap、Crunkなどが挙げられている。

結成までの流れ

Andre 3000とBig Boiは、アトランタ近郊イーストポイントのTri-Cities High Schoolで出会った。最初は友人というより、ラップバトルの相手として顔を合わせていたという。その中で互いのラップの技術や個性を認め合い、活動をともにするようになった。

当初は「2 Shades Deep」という名前を使っていた時期があり、その後OutKastを結成した。さらに、Organized Noize Productionsのメンバーとなるプロデューサー、故Rico Wadeとのつながりを通じて、彼が率いるDungeon Familyのネットワークに加わっていく。この流れの中で、LaFace RecordsのAntonio “L.A.” ReidとKenneth “Babyface” Edmondsに見出され、10代のうちにレコード契約を結んだ。

初期の活動と南部ヒップホップの存在感

OutKastは、南部ヒップホップの先駆者として語られることが多い。1995年のThe Source Awardsでは最優秀新人賞を受賞したが、会場では南部出身の新人ということでブーイングも起きた。その場でAndre 3000が発した「The South got something to say」という言葉は、南部ヒップホップの存在を示す象徴的なフレーズとして知られている。

この出来事のあと、彼らは南部のシーンを背負う形で作品を重ねていく。アトランタを拠点にしながら、地域性を前面に出すだけでなく、既存のヒップホップの型に収まらない作り方を続けていった。

音楽的な特徴

OutKastの音楽は、ヒップホップを軸にしながら、ファンク、ジャズ、エレクトロニック要素を組み合わせている点が特徴だ。ラップの組み立てだけでなく、ビートやアレンジの段階から幅があり、アルバムごとにかなり違う印象を残している。

代表的な作品としては、ATLiens(1996年)、Aquemini(1998年)、Stankonia(2000年)がある。これらの作品では、南部らしいリズム感を土台にしつつ、実験的な音作りや、歌とラップの行き来も取り入れている。Speakerboxxx/The Love Below(2003年)では、2人の個性がはっきり分かれた構成になっていて、Album of the Yearのグラミー賞を獲得した。

代表曲と広がった知名度

OutKastの名前を広く知らしめた曲としては、「Ms. Jackson」「Hey Ya!」「B.O.B.」などがある。「Ms. Jackson」はメロディとラップのバランスが取りやすい曲で、「Hey Ya!」はヒップホップの枠を越えて一般層にも届いた。「B.O.B.」は高速な展開と強いビートが目立つ曲で、彼らの攻めた作り方がはっきり出ている。

こうした楽曲の広がりを見ると、OutKastはヒップホップの中だけで完結せず、ファンクやポップの聴き手にも届く形を作っていたことがわかる。

活動休止とその後

OutKastは、2006年の映画とサウンドトラックIdlewildのリリース後に活動を休止した。その後、Andre 3000とBig Boiはそれぞれソロ活動を進めていく。2014年には再結成ツアーを行ったが、新作の発表はなかった。

以降は2人とも個別のプロジェクトに軸足を移していて、デュオとしての継続的な活動は行われていない。

OutKastが残したもの

OutKastは、アトランタ発のヒップホップを世界規模で知られる存在に押し上げたグループの一つだ。ラップの技術だけでなく、音の作り方やアルバムの構成でも独自性を見せてきた。南部ヒップホップの流れを語るとき、彼らの名前はかなり早い段階で挙がることが多い。

公式サイトやSNS、YouTubeでも関連情報を追うことができるので、作品を聴き直しながら活動の流れをたどるのにも向いているデュオだ。

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