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Pattoは、1970年にイングランドで結成されたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンドだ。もともとはTimeboxのメンバーを含む編成から始まり、ボーカルのMike Patto、ギターとヴィブラフォンを担当したOllie Halsall、ベースのClive Griffiths、ドラムのJohn Halseyを中心に活動した。バンド名も、Timeboxから改名する形でPattoになっている。
前身となるTimeboxではラストのDeramシングルが思うような結果を残せず、1970年にChris Holmesが脱退したあと、バンドはPattoとして再出発した。ここからの活動で、Pattoはプログレッシブ・ロックの枠に入りつつも、ハード・ロック寄りの勢いも持ったサウンドを展開していく。
Pattoの音楽面でまず注目されるのが、Ollie Halsallの演奏だ。Halsallはギタリストであり、ヴィブラフォンも担当していた。ウェブ上の情報でも、彼のプレイはジャズ・ロック的な即興性と高いテクニックを備えていたとされ、同時代のミュージシャンからも評価されていた。John Halseyは後年、Halsallについて「世界最高のギタリストだったとまでは言わないが、間違いなくトップ2に入る存在だった」と語っている。
Pattoの3枚のアルバムを通して、Halsallの演奏は次第に伝説的な評価を固めていった。ギターだけでなく、フレーズの運びや即興の組み立てにも特徴があり、単なる技巧派というより、曲の中でどこに音を置くかまで含めて聴かれるタイプのプレイヤーだった。
バンド解散後、Mike Pattoは1975年にOllie HalsallとともにBoxerを結成した。ただし、CBSとの5枚のアルバム契約を完遂する前に病に倒れ、1979年3月4日に喉頭がんで36歳で亡くなっている。
John Halseyは後年、ビートルズのパロディ・バンドとして知られるThe Rutlesに参加した。そこでリンゴ・スター役に相当するBarry Womを演じている。Ollie HalsallもThe Rutlesの1978年のテレビ映画『All You Need Is Cash』に参加し、「5人目のRutle」としてLeppo役を演じたほか、Eric Idleのパートで実際にリードギターとボーカルも担当していた。
Pattoは、活動期間そのものは長くないが、演奏力の高いメンバーがそろったバンドとして記憶されている。特にOllie Halsallのギターとヴィブラフォンの使い分けは、プログレッシブ・ロックやハード・ロックの文脈の中でもかなり目立つ要素になっている。派手なヒット曲で広く知られるタイプではない一方で、演奏面を軸に再評価されてきたバンドだ。
今あらためて聴くと、Pattoは70年代初頭の英国ロックの中でも、演奏技術と即興性を前面に出したグループとして見ていける。アルバムごとにHalsallの存在感が増していく流れも含めて、バンドの変化を追う楽しみがある。