Paul Winter

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Paul Winter

Paul Winterについて

Paul Winterは1939年8月31日、ペンシルベニア州アルトゥーナ生まれのアメリカ人サクソフォン奏者で、アルト・サックスとソプラノ・サックスを中心に活動してきた。キャリアを通じて7回グラミー賞を受賞している。

初期の活動とジャズへの入り口

ノースウェスタン大学在学中にPaul Winter Sextetを結成し、1961年にはIntercollegiate Jazz Festivalで優勝してColumbia Recordsと契約した。1960年代前半から半ばにかけて、このセクステットは5枚のアルバムを録音している。

この時期の活動では、ブラジルのボサノヴァやフォークをジャズに取り入れていた点が特徴として挙げられる。1962年には米国務省の文化使節としてラテンアメリカ23カ国を回り、160回の公演を行った。ジャズバンドとして初めてホワイトハウスで演奏したことでも知られている。

ブラジル滞在と音楽の広がり

1965年から1966年にかけてはブラジルに滞在し、リオデジャネイロで現地のミュージシャンと2枚のアルバムを制作した。ここでの経験は、その後の音楽活動にもつながっていく。

帰国後の1967年には新しいグループThe Winter Consortを結成し、翌年にA&M Recordsからセルフタイトル作を発表した。以後は、ジャズを軸にフォーク、ワールドミュージック、新しい年代の音楽要素を混ぜた作品を、ソロやグループ、共同制作の形で継続してきた。

代表的な作品とレーベル運営

The Winter Consortの1972年作「Icarus」は、George Martinがプロデュースを担当した作品として知られている。Paul Winterの活動の中でも、よく名前が挙がるアルバムのひとつだ。

1980年には自分のレーベルLiving Musicを立ち上げた。このレーベルでは、自身の作品だけでなく、Paul Winterと関わりのある音楽家の作品もリリースしている。グループ名もこの頃からThe Paul Winter Consortへと変わっていった。

アース・ミュージックという方向性

1969年、Roger Payneの講演でザトウクジラの鳴き声の録音を聴いたことが転機になったとされる。それ以降、Paul Winterはクジラ、鳥、オオカミなどの野生動物の声を楽器と組み合わせる独自の方法を追求してきた。

この流れから生まれたのが「アース・ミュージック」と呼ばれるスタイルだ。『Common Ground』(1978年)や、3年以上にわたって海洋哺乳類の観察とサックスの対話を重ねて制作された『Callings』(1980年)などで、その方向性がはっきりしている。環境への関心と音楽制作を結びつけた先駆的な動きとして扱われている。

冬至の公演と継続している活動

1980年にはニューヨークのセント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂のアーティスト・イン・レジデンスに招かれ、以後は毎年冬至の夜に「Winter Solstice Celebration」を主宰している。古い冬至の儀式を現代の公演として続けている点も、Paul Winterの活動を語るうえで外せない。

Paul Winterの特徴

  • アルト・サックス、ソプラノ・サックスを中心に演奏する
  • 初期からボサノヴァ、フォーク、ジャズを組み合わせてきた
  • ブラジル滞在を通じてワールドミュージックの要素を深めた
  • 野生動物の声を取り入れた「アース・ミュージック」を展開した
  • Living Musicレーベルを設立し、作品発表の場も自分で持った

参考サイト

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