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Pink Industryは、1980年代のイングランド・リヴァプールを拠点に活動したロック・バンドだ。1981年に結成され、1987年末ごろに解散している。メンバーはジェイン・ケイシー、アンブローズ・レイノルズ、タジオ・ヨドロフスキの3人編成で、ボーカルのジェイン・ケイシーを中心に動いていた。
Pink Industryは、ジェイン・ケイシーが率いていたPink Militaryの解散後に立ち上げられた。ケイシーは1970年代後半、Big In Japanのメンバーとしても活動しており、同じくリヴァプールのパンク〜ニューウェイヴ・シーンとつながりのある人物だ。Pink Industryでは、その時代からの盟友アンブローズ・レイノルズが参加し、のちにタジオ・ヨドロフスキが加わって3人編成になった。
バンドの音は、ロックを土台にしながら、ニューウェイヴ、ポストパンク、実験的な要素を強く取り入れている。特にドラムマシンを軸にした電子的な構成が特徴で、ベース、ギター、キーボードを組み合わせたサウンド作りを行っていた。
ウェブ上では、当時としてはサンプリングや電子音楽的な要素を早い段階で取り込んだグループとして紹介されている。演奏の中心に生楽器だけでなく機械的なリズムを置いていた点が、同時代のポストパンク・バンドの中でも目立つところだ。
アンブローズ・レイノルズは、ベースやギターだけでなく、キーボードやドラムマシンも担当していた。Pink Industryの電子的な方向性には、この編成がかなり関わっていたはずだ。タジオ・ヨドロフスキが加わったことで、3人編成での活動が固まっている。
Pink Industryは1981年に結成され、1987年末ごろに最後のシングルを発表して活動を終えた。長い活動期間ではないが、その間にニューウェイヴ以降の流れの中で、電子音楽寄りのロックを展開していた。2012年には、ジェイン・ケイシーとアンブローズ・レイノルズがブラジル・サンパウロでの単発公演のために再結成している。
Pink Industryは、リヴァプールのパンク〜ニューウェイヴ・シーンの流れを受けつつ、ドラムマシンや電子音を前面に出した点で少し先を行っていたバンドとして見られている。後のダンス・ミュージックにつながる要素を含んでいた、と紹介されることもある。
同時代のバンドと比べると、ギター中心のポストパンクとは違う組み立て方をしていて、ロックの枠の中で電子音楽の比重を上げていたのがポイントだ。Pink Industryの名前は、そうした80年代初期の実験的な流れをたどるときに外せない存在として残っている。