Vinyl Record Reviews
Rabbittは、南アフリカのロックバンドだ。1972年、ヨハネスブルグでティーン向けロックバンドとして活動していた The Conglomeration が改名して生まれた。中心メンバーは Duncan Faure、Trevor Rabin、Ronald Friedman(Ronnie Robot)、Neil Cloud で、情報ではこの4人がバンドの核になっている。
もともとの The Conglomeration から Rabbitt へ移行したのが1972年。そこから1978年まで活動し、1975年から1977年にかけては Jo'Burg レーベルから3枚のスタジオアルバムを発表している。
そのうち Boys Will Be Boys と A Croak and a Grunt in the Night の2作は、アメリカの Capricorn Records からも出ている。Boys Will Be Boys は南アフリカのロックバンドとしては珍しくゴールドディスクを獲得した。
Rabbittのサウンドは、Yes や Genesis に通じるプログレッシブ・ロックの要素と、覚えやすいポップなメロディを組み合わせたものとして紹介されることが多い。演奏面では Trevor Rabin がリード・ボーカル、リードギター、キーボードを担当し、作曲面でもバンドを引っ張っていた。
Duncan Faure もボーカル、キーボード、リズムギターで参加していて、ツインの軸がある編成だった。ロックの骨格にメロディを前に出した作りが、当時の人気につながっていたようだ。
南アフリカでは1972年から1978年にかけて高い人気を集めた。特に Boys Will Be Boys のゴールドディスク獲得は、南アフリカのロックバンドとしてはかなり目立つ実績として扱われている。
また、2枚のアルバムがアメリカでもリリースされているので、国内人気だけでなく国外への展開も行っていたことがわかる。
バンド解散後、Trevor Rabin はイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド Yes に加入した。その後は映画音楽の作曲家としても活動し、40作以上を手がけたとされている。のちにロックの殿堂入りも果たしている。
Duncan Faure は Bay City Rollers に加入し、その後も国際的な音楽活動を続けた。Rabbittのメンバーが解散後にそれぞれ別の形でキャリアを広げた点も、このバンドの注目点のひとつだ。
Rabbittは、南アフリカのロック史をたどるときに外しにくいバンドだ。アルバム数は多くないが、Trevor Rabin を中心とした作曲力と、プログレ寄りの展開を持つポップ感覚がはっきり残っている。