Rainbow

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Rainbow

Rainbowとは

Rainbowは、ディープ・パープルのギタリスト、リッチー・ブラックモアが1975年に立ち上げたブリティッシュ・ロック・バンドだ。正式名義はRitchie Blackmore's RainbowBlackmore's Rainbowが使われることもある。ハード・ロックとクラシック・ロックを軸にしながら、時期によってはヘヴィ・メタル寄りの色合いも強く出している。

結成のきっかけと初期の流れ

きっかけは、1973年ごろのディープ・パープルでブラックモアが提案した楽曲が採用されなかったことにある。そこで彼は、ロニー・ジェイムス・ディオと、当時ディオが在籍していたElfのメンバーを迎えて別プロジェクトとして録音を進めた。その結果が、1975年にミュンヘンのミュージックランド・スタジオで制作されたデビュー作『Ritchie Blackmore's Rainbow』だ。バンド名は、ハリウッドにある「Rainbow Bar and Grill」に由来する。

代表的な時期とアルバム

Rainbowの初期を語るうえで外せないのが、1976年の2作目『Rising』だ。ブラックモア、ディオ、コージー・パウエル、ジミー・ベイン、トニー・ケアリーという布陣で制作され、特に「Stargazer」は後年のヘヴィ・メタルに大きな影響を与えた曲としてよく挙げられる。ギターのリフ、オルガン、ドラム、ボーカルがそれぞれ明確に役割を持っていて、演奏の輪郭がかなりはっきりしている。

1977〜78年のワールド・ツアー後、ブラックモアはバンドの方向性を「剣と魔術」的な世界観から、より商業的な路線へ寄せようとした。この方針転換にディオが合わず脱退する。その後はグラハム・ボネットを迎え、「Since You Been Gone」がヒットした。Rainbowは時期ごとにメンバーが大きく入れ替わっていて、その変化がそのままサウンドの変化につながっている。

音楽的特徴

Rainbowの中心にあるのは、リッチー・ブラックモアのギターだ。ディープ・パープル時代から続く硬質なリフと速いフレーズが前に出る一方で、キーボードを含む編成によって曲の厚みも作っている。初期はディオの歌唱も大きな要素で、歌詞面ではファンタジー色の強い曲が目立つ。

ただ、Rainbowは一つの型に収まっていない。ボーカルがロニー・ジェイムス・ディオ、グラハム・ボネット、ジョー・リン・ターナー、ドゥギー・ホワイト、ロニー・ロメロへと変わるたびに、曲調やバンドの見え方も少しずつ変化している。ハード・ロックの骨格を保ちながら、ポップ寄りのメロディが前に出る時期もあり、そこがディープ・パープルや他の同時代バンドとの違いとして見られることが多い。

解散、再結成、再始動

1984年、ブラックモアはディープ・パープル再結成のためRainbowをいったん解散した。その後1994年に再び動き出すが、1997年のデンマーク公演を最後に活動は休止する。ブラックモアはこの時期、ルネサンス音楽や中世音楽への関心を強め、Blackmore's Nightへ重心を移していった。

その後、2015年にRainbowは新しいメンバー編成で再結成され、2016年には1997年以来となるロック編成でのライブ活動を再開した。2015年の再編では、ロニー・ロメロ、イェンス・ヨハンソン、デイヴィッド・キース、ボブ・キュリアーノらが参加している。

メンバーの入れ替わり

Rainbowは歴代メンバーの数が多いバンドだ。確認できる範囲でも、以下のようなミュージシャンが関わっている。

  • Ritchie Blackmore
  • Ronnie James Dio
  • Graham Bonnet
  • Joe Lynn Turner
  • Doogie White
  • Ronnie Romero
  • Roger Glover
  • Cozy Powell
  • Jimmy Bain
  • Don Airey
  • Jens Johansson
  • Tony Carey
  • David Keith
  • Bob Daisley

こうした入れ替わりの多さは、Rainbowのディスコグラフィーを追うときの面白さでもある。特にボーカルとキーボードの変化が、曲の印象を大きく動かしている。

影響と現在までの見られ方

Rainbowは、特に『Rising』を中心に、後のヘヴィ・メタルやメロディックなハード・ロックの文脈で参照されることが多い。リッチー・ブラックモアのギター、ロニー・ジェイムス・ディオの歌唱、コージー・パウエルのドラムは、それぞれ単独でも語られることがあるが、Rainbowではその組み合わせ自体が強い印象を残している。

一方で、バンドの活動期間は断続的で、時期によって方向性もかなり違う。そのためRainbowは、固定された一つのスタイルというより、ブラックモアを中心に変化していくロック・バンドとして見ておくと追いやすい。ハード・ロックの基本を押さえつつ、時代ごとの編成の違いを聴き比べる楽しみがあるバンドだ。

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