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Rampは、アメリカ・オハイオ州シンシナティ出身のソウル/ジャズ・バンドだ。名前は「Roy Ayers Music Productions」の頭文字を取ったもので、1976年に結成された。メンバーは、Sharon MatthewsとSibel Thrasherのヴォーカル、Landy Shoresのギター、Nate Whiteのベース、John Manuelのドラムとパーカッションで構成されていた。
Rampの活動期間は長くない。1977年に唯一のアルバム『Come Into Knowledge』を発表し、その後は活動を終えている。一枚だけを残したプロジェクト的なグループとして知られている。
結成にはRoy Ayersが関わっており、彼はグループのメンバーではなかったが、シングルやアルバムの楽曲の作詞・プロデュースを手がけた。
Rampの音楽は、Jazz-FunkやSoul-Jazzを軸にしたものだ。『Come Into Knowledge』では、ソウルやファンクに、ディスコ以前の高揚感を感じさせる作りが並ぶ。リズム隊のグルーヴに、ヴォーカル・アンサンブルが重なる構成が目立つ。
特にRAMP版「Everybody Loves the Sunshine」は、Roy Ayers Ubiquity名義の1976年オリジナルを、1977年に改めて録音したものだ。オリジナルとは違い、柔らかな歌唱と浮遊感のある演奏が前に出ている。アルバム全体の中でも、この曲は代表的な存在として扱われている。
『Come Into Knowledge』は、長く聴かれ続けている隠れた名盤として知られている。アルバム単位で評価されることが多く、発売後に改めて注目を集めた作品だ。
収録曲は、ソウル、ファンク、ジャズの要素を行き来しながら進む。派手さを前面に出すより、演奏とヴォーカルの組み合わせを軸にした内容になっている。
Ramp、特に「Everybody Loves the Sunshine」と『Come Into Knowledge』は、ヒップホップやR&Bの分野で多く参照されてきた。サンプリング元としての使用例は多く、2Pac、Mary J. Blige、A Tribe Called Quest、Common、Erykah Badu、Mos Defらがこの曲、あるいはアルバム全体から音を引用している。
引用回数は200件近くにのぼるともされていて、90年代以降のヒップホップやネオソウルの制作現場で、Rampの音源が繰り返し使われてきたことがうかがえる。
Rampは、活動期間こそ短いが、残した音源が長く参照されてきたグループだ。アルバム1枚で名前が残り続けている点も含めて、ソウル/ジャズの文脈で押さえておきたい存在である。