Vinyl Record Reviews
Randy Burnsは、1948年4月14日にアメリカ・コネチカット州ニューヘイヴンで生まれたフォーク・シンガー、ソングライター、ギタリストだ。ジャンル表記としてはRock、スタイルとしてはFolk Rockに入る。1960年代後半のニューヨーク・フォーク・シーンと近い場所で活動した人物として知られている。
バーンズは地元ニューヘイヴンのコーヒーハウスで、17歳のころから演奏を始めた。その後、1966年にグリニッジ・ヴィレッジへ移り、路上演奏を重ねていく。そこでマクドゥーガル・ストリートのライブハウス、ザ・ガスライト・カフェのレギュラー前座に抜てきされた。ガスライト・カフェでの活動がきっかけになり、ESP-Diskの創設者バーナード・ストールマンの目に留まり、デビュー作につながった。
バーンズの初期作品は、いずれもESP-Diskから発表されている。デビュー作は『Of Love and War』。続いて『Evening of the Magician』(1968年)、『Song for an Uncertain Lady』(1970年)を出している。
1967年から68年の冬にかけては、バックバンドとしてスカイ・ドッグ・バンドを結成した。メンバーはマット・カストナー(ピアノ、オルガン)、ブルース・サミュエルズ(ベース、フルート)、ジョン・オレアリー(パーカッション)。この編成を使って2作目『Evening of the Magician』を制作し、3作目『Song for an Uncertain Lady』でも同じバンドを起用している。
バーンズの作風は、ボブ・ディラン以降のフォークの流れを受けつつ、サイケデリックな感触も持っている。ESP-Diskという当時のニューヨーク・インディーズを代表するレーベルからの発表という点もあって、作品はその時代の空気を強く反映している。
3作目の『Song for an Uncertain Lady』では、前2作よりもカントリー色が強まっている。初期のフォーク・ロックを軸にしながら、作品ごとに少しずつサウンドの方向を変えていった流れが見える。
ESP-Diskからのリリースは、コレクターズアイテムとしても価値が高いとされている。バーンズの作品は、当時のニューヨーク・フォーク・シーンやインディーズ・レーベル周辺の動きとあわせて見られることが多い。公式サイト、Bandcamp、ReverbNation、Wikipediaでも情報をたどることができる。
Randy Burnsは、1960年代後半のニューヨークで活動したフォーク・シンガーとして、ライブハウスでの演奏、ESP-Diskからの作品発表、そしてフォーク・ロックからカントリー寄りの展開までを残した人物だ。作品数は多くないが、その流れを追うと当時のシーンの輪郭が見えやすい。