Robert Wyatt

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Robert Wyatt

Robert Wyatt

Robert Wyattは、イングランド・ブリストル出身のシンガー、ドラマー、ソングライターだ。Rock、Jazz、Electronicをまたぎながら、Art Rock、Jazz-Rock、Prog Rock、Abstractといった文脈で語られることが多い。

Soft Machine以前から始まった活動

1945年1月28日にブリストルで生まれた。1964年の夏にWilde Flowersを共同結成し、1966年の夏にはSoft Machineを共同結成している。Soft Machineはロンドンのサイケデリック・アンダーグラウンド・シーンで支持を集め、The Jimi Hendrix Experienceなどと同じ興行に出ていた。

1967年1月には、Soft Machineとして最初のシングル「Love Makes Sweet Music / Feelin' Reelin' Squeelin'」を録音している。1968年2月にはJimi Hendrix Experienceの前座としてアメリカ・ツアーに出て、ツアー中の4月にニューヨークで最初のアルバムを録音した。

Soft Machineは1968年12月にいったん解散し、1969年2月に再結成。その後はメンバー交代を重ねながら1970年代後半まで続いた。1980年と1984年にも短期間再結成している。

ソロ活動と「Rock Bottom」

Soft Machineの3作目を録音した直後に、Wyattは最初のソロ・アルバムを発表した。その後、1973年6月の転落事故で下半身麻痺となった。1974年に発表された2作目のソロ作「Rock Bottom」は、入院中にベッドの上で頭の中だけで組み立てたと語られている。

事故後も車椅子で演奏と録音を続けた点は、彼の活動歴の中でも大きい。制作環境が大きく変わっても、ソロ作品を継続して出し続けた。

「Shipbuilding」と1980年代の動き

1983年のシングル「Shipbuilding」も代表作としてよく挙げられる。もともとはClive LangerがWyatt向けに作ったメロディだったが、歌詞の面でElvis Costelloに相談し、数日でフォークランド紛争を題材にした詞が書かれた。Wyatt版は全英35位を記録し、ジョン・ピールの年間リクエスト企画「フェスティヴ・フィフティ」では2位に入った。

この曲はDavid Bowieにも繰り返し評価されていて、とくにWyattの歌唱が高く買われている。

音楽的な特徴

Robert Wyattの作品は、ロックの形式にジャズの要素や電子音響的な処理を持ち込んでいる点で知られている。Soft Machine時代からの流れで、演奏の組み立てや曲の展開にジャズ・ロックの感覚がある一方、ソロでは歌、鍵盤、音響処理を使って、より自由な構成を試している。

Rock Bottomは、事故後の制作という背景だけでなく、楽曲の組み立て方や音の置き方で長く参照されてきた作品だ。彼のディスコグラフィーをたどると、プログレッシブ・ロックの周辺にいながら、単純にその枠には収まらない動きが続いている。

政治的な姿勢

1979年には英国共産党(CPGB)に正式入党している。同世代の左派ミュージシャンの中では、トロツキスト系の潮流ではなく共産党を選んだ点が特徴として語られている。1980年代前半のソロ作品には、その政治性が反映されていった。

参考にできる関連サイト

Soft Machineの初期メンバーとしての活動、事故後のソロ制作、そして「Shipbuilding」のような代表曲まで、Robert Wyattはロック、ジャズ、政治性が交差する場所で作品を残してきた。各時代の録音を追うと、その変化がそのまま活動歴になっている。

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