Vinyl Record Reviews
Ronnie Fosterは、1950年5月13日にニューヨーク州バッファローで生まれた、アメリカのソウルジャズ/ファンク系のオルガン奏者、キーボード奏者、プロデューサー、アレンジャー、ボーカリストだ。ジャンルとしてはJazz、Funk / Soulにまたがり、スタイルはFusion、Jazz-Rock、Jazz-Funkに分類されることが多い。
幼い頃はクラシックピアノを学んでいたが、ジャムセッションでオルガンに触れたことをきっかけに、演奏の中心をそちらへ移したという。地元バッファローのオルガン奏者Joe Madisonの助言を受けながら、1時間60セントでオルガンを借りられるスタジオに通って練習を重ねたそうだ。
14歳の時には、Jimmy Smithの紹介でGeorge Bensonと知り合っている。この出会いが、その後の活動に大きく関わっていく。
Ronnie Fosterは、Grant Greenのバックを務めた仕事で注目を集めたあと、1970年代にBlue Noteからリーダー作を発表している。代表的な作品としては『Two Headed Freap』『On The Avenue』『Cheshire Cat』などがある。これらの作品では、ジャズファンク色の強いサウンドが前面に出ている。
オルガンを軸にした演奏に、ファンクのリズムやジャズの即興性が重なる構成で、当時のジャズの流れの中でも存在感を持っていたようだ。
後年、Ronnie Fosterの音源はヒップホップやアシッドジャズのアーティストから繰り返しサンプリングされている。中でも『Two Headed Freap』収録の「Mystic Brew」はよく知られていて、1993年のA Tribe Called Quest「Electric Relaxation」で使われたことで広く知られるようになった。Ali Shaheed Muhammadが発掘して使用したとされ、その後はJ. Coleの楽曲でも使われている。
こうした再利用によって、1970年代のジャズファンク作品が後の世代に届く流れの中で、Ronnie Fosterの名前も改めて注目されてきた。
Ronnie Fosterはリーダー作だけでなく、セッションマンとしても評価されている。George Bensonの『Breezin'』への参加はよく知られていて、ほかにもRoberta Flack、Stanley Turrentine、Chaka Khanなど、多くのアーティストの作品に関わっている。
オルガンとキーボードを使い分けながら、ソウルジャズ、ファンク、フュージョンの現場で演奏や制作に関わってきた人物として整理できる。
Ronnie Fosterは、70年代ジャズファンクの流れを語るうえで外せないオルガン奏者だ。リーダー作でもセッションでも、楽曲の中でオルガンが持つ役割をはっきり示してきた人物として見ておきたい。