Rotary Connection

Vinyl Record Reviews

Rotary Connection

Rotary Connectionとは

Rotary Connectionは、1966年にシカゴで結成されたサイケデリック・ソウル・バンドだ。Chess Recordsの若きプロデューサー、マーシャル・チェスが、弟分レーベルのCadet Concept向けに企画したグループとして始まった。音楽面は、Chessのアレンジャー兼プロデューサーだったチャールズ・ステップニーが中心になってまとめている。

編成の特徴は、人種混成のメンバー構成にある。白人ロック・バンドThe Proper Strangersのメンバーだったボビー・シムズ、ミッチ・アリオッタ、ケン・ヴェネガスに、ミニー・リパートンやシドニー・バーンズらブラック・シンガーを組み合わせている。1960年代後半のシカゴで、こうした構成のグループをレーベル主導で作った点がまず目を引く。

活動歴

Rotary Connectionは1967年にデビュー作を発表し、その後1971年までに全6作のアルバムをChess/Cadetからリリースした。作品は以下の流れで出ている。

  • 1967年 デビュー作
  • 1968年 Aladdin
  • 1968年 Peace
  • 1969年 Songs
  • 1970年 Dinner Music
  • 1971年 Hey, Love

プロフィール情報では、グループは6作を制作し、いずれもチャールズ・ステップニーがプロデュースとアレンジを担当している。ステップニーは1960年代にChessでジャズ・ピアノやヴィブラフォンの腕を磨き、その後は作編曲家、プロデューサーとして活動した人物だ。Rotary Connectionは、その仕事ぶりがまとまった形で表れたプロジェクトになっている。

音楽的特徴

Rotary Connectionの音は、アシッド感のあるロック、クラシカルなストリングス、ソウル、ジャズ寄りの要素が同居している。チャールズ・ステップニーのアレンジでは、シカゴ交響楽団によるストリングスが使われ、そこにギターやリズム隊が重なる。サイケデリック・ロックの要素と、ソウル・ジャズ寄りの感触が同じ曲の中で並ぶ構成が多い。

中心的な声として注目されるのがミニー・リパートンだ。5オクターブに及ぶソプラノ・ヴォイスが特徴とされ、Rotary Connectionではその声がオーケストラ的な編曲の上に乗っている。シドニー・バーンズの歌唱も含め、複数のボーカルが曲ごとに役割を持つ形で使われている。

ウェブ検索で確認できる範囲では、バンドのサウンドはソウルとサイケデリック・ロック、クラシックをまたぐものとして整理されている。カバー曲中心のSongsの存在も含め、既存曲を独自の編成とアレンジで再構成する方向性が見える。

メンバーと制作の中心人物

Rotary Connectionを語るうえで、チャールズ・ステップニーの役割はかなり大きい。彼は作曲、編曲、プロデュースを担い、グループの音の骨格を作っている。マーシャル・チェスはレーベル企画の立ち上げ役として関わり、Rotary ConnectionはCadet Conceptの第1弾アーティストとしてスタートした。

メンバーには、ミニー・リパートン、シドニー・バーンズ、フィル・アップチャーチ、ジム・ネホルト、ジム・ドンリンガー、シドニー・シムズ、ミッチ・アリオッタ、ジュディ・ハウフ、ボビー・シムズ、ケニー・ベネガス、トム・ドンリンガー、ジョン・ストックリン、ドナルド・シモンズらが名を連ねている。情報源によって紹介のされ方は多少異なるが、白人ロック・バンド由来のメンバーと黒人シンガーを組み合わせた点は共通している。

後年への影響

Rotary Connectionは解散後、ヒップホップやR&Bの側から再評価されている。サンプリングの素材として使われることがあり、後年の作品で音源が参照されている。特に、ステップニーによるストリングス・アレンジとミニー・リパートンのボーカルが組み合わさった部分は、引用されやすい要素として扱われている。

ミニー・リパートンはグループ解散後、ソロで「Lovin' You」などのヒットを出している。Rotary Connectionは、その前史として見ると、彼女の声がどのように録音され、どのような編曲の中で機能していたかを確認できる場所にもなっている。

チェックしやすいポイント

  • 1966年にシカゴで結成されたサイケデリック・ソウル・バンド
  • Chess Recordsのマーシャル・チェスが企画したCadet Conceptの第1弾
  • 音楽面の中心はチャールズ・ステップニー
  • 白人ロック・バンド由来のメンバーと黒人シンガーを組み合わせた編成
  • 全6作を1971年までに発表
  • ストリングス、ロック、ソウル、ジャズが同居する編曲
  • ミニー・リパートンの歌唱が大きな特徴
  • 後年はサンプリングソースとしても参照されている

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Jazz Psychedelic Soul Soul-Jazz
toast