Ryo Fukui = 福居良 , 福居良トリオ

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Ryo Fukui = 福居良 , 福居良トリオ

Ryo Fukui / 福居良について

福居良(Ryo Fukui、1948年6月1日 - 2016年3月15日)は、札幌を拠点に活動した日本のジャズ・ピアニストだ。札幌のジャズクラブ「Slowboat」で定期的に演奏し、店は妻の靖子さんとともに運営していた。

活動の始まりと録音作品

福居良は22歳のとき、1970年から独学でピアノを学び始めた。そこから6年後の1976年7月、札幌のヤマハホールでデビュー作『Scenery』を録音している。これが最初のアルバムになった。

その翌年には2作目『Mellow Dream』を発表し、その後も演奏活動を続けた。ライブではトリオ編成での出演が多く、新宿ピットイン、吉祥寺の「Sometime」、名古屋の「Jazz Inn Lovely」などでも演奏している。

音楽の特徴

福居良の演奏は、クール・ジャズ、ビバップ、モーダル・ジャズの語法を行き来する作りになっている。スタンダード曲の解釈にも特徴があり、ビング・クロスビーやジョン・コルトレーンに関連づけられる楽曲を、自分の流れで弾いている。

『Scenery』では、曲の骨組みを保ちながらフレーズの運びや和声の扱いを細かく組み立てていて、独学で身につけたとは思えないまとまりがある。トリオでの演奏でも、ピアノだけが前に出るのではなく、ベースとドラムの動きに合わせて展開していく。

『Scenery』の再評価

『Scenery』は発表当時、アメリカでジャズへの関心が下がっていた時期と重なり、長く大きな注目を集める作品にはならなかった。その後、2010年代後半から収録曲「Early Summer」を中心に世界中で再発見が進み、評価が広がっていく。

2018年にはWRJ盤が登場し、2020年5月には180gアナログ盤のハーフスピード・マスタリング仕様を含む再発も行われた。こうした再リイシューの動きによって、福居良の録音は新しいリスナーにも届くようになっている。

その後の活動

1994年に録音され、1995年に発表された『My Favorite Tune』では、ピアノ・トリオでの演奏を聴かせている。この作品は流通数が少なく、入手しにくい時期が長かった。

1999年には、ドラマーのLeroy Williams、ベーシストのLisle Arthur Atkinsonと組んだ『In New York』を発表している。さらに2015年には、札幌の「Slowboat」での演奏を収めたライブ盤『A Letter from Slowboat』がリリースされた。

福居良が残したもの

福居良の作品は、札幌のジャズクラブで育った演奏家の記録としても見ていける。独学で始めたピアノから出発し、クラブでの長い演奏経験を重ねながら、自分のトリオ表現を作っていった流れがはっきりしている。

『Scenery』の再評価が進んだことで、福居良は日本のローカルな場で活動したピアニストという枠を越えて聴かれるようになった。録音の数は多くないが、残された作品からは、曲の扱い方とトリオの組み立てに強い個性がある。

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