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Sam Deesは、1945年12月17日にアメリカ・アラバマ州バーミンガムで生まれたR&Bシンガー/ソングライター/プロデューサーで、レーベル運営にも関わってきた人物だ。ジャンルはFunk / Soulに位置づけられる。
Sam Deesは、まず歌手としてキャリアを始めたものの、思うように前面へ出る機会が増えなかったことをきっかけに、ソングライターとしての活動を強めていった。自分で歌うことに加えて、他のアーティストへ楽曲を提供する仕事に軸足を移し、そこで存在感を広げていく。
彼が手がけた楽曲には、Gladys Knight and the Pipsの「Save the Overtime (For Me)」、George BensonとAretha Franklinのデュエット曲「Love All the Hurt Away」、Larry Grahamの「One in a Million You」、Whitney Houstonの「Lover for Life」などがある。The Temptations、Atlantic Starr、Teddy Pendergrass、Millie Jacksonといったソウル/R&Bのアーティストにも楽曲を提供している。
Sam Deesの名前は、表に大きく出るタイプのアーティストというより、楽曲提供で印象を残してきたソングライターとして知られている。ヒット曲の作曲や制作に関わりながら、ソウル/R&Bの現場で長く活動してきた。
関連サイトのBMIの作家情報でも、作曲家としての活動が確認できる。自分の名義で前に出るより、曲そのものを通して仕事を積み重ねてきた点が、この人の活動の中心にある。
シンガーとしてのSam Deesを知るうえで外せないのが、1975年にAtlanticから出したソロ・アルバム『The Show Must Go On』だ。南部ソウルの文脈でよく語られる作品で、当時4曲がチャート入りしている。
このアルバムは単独CD化がされていない作品としても知られていて、今でも掘り下げられることの多い一枚だ。収録曲の「Child of the Streets」や「Troubled Child」では、社会的なテーマを含んだ内容が目立ち、Curtis Mayfieldの作品を連想させる場面もある。
Sam Deesの楽曲は、ソウルとファンクの土台の上に、歌詞の内容をしっかり乗せていく作りが目立つ。バラードやミッドテンポの曲でも、感情だけに寄らず、生活や社会の現実を扱う場面がある。
シンガーとしては、強いメッセージを含む曲でも歌い切るだけの歌唱力があり、ソングライターとしては、他のアーティストの持ち味に合わせて楽曲を形にしていく仕事を続けてきた。自作曲と提供曲の両方で足跡を残している点が、この人の特徴になっている。
Sam Deesは、スターとして大きく表に出るタイプではないが、ソウル/R&Bの重要な楽曲に関わってきた人物として見られている。歌手、作曲家、プロデューサー、レーベル運営の各面で活動しており、裏方としての仕事の比重が大きい。
一方で、自身のソロ作品も含めて聴くと、単なる提供作家ではなく、歌い手としての表現もきちんと持っていたことがわかる。ヒット曲の作者としての顔と、ソウル作品の歌い手としての顔、その両方を持つアーティストだ。