Satin Whale

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Satin Whale

Satin Whaleとは

Satin Whaleは、1971年1月にドイツのケルン〜ボン周辺で結成されたプログレッシブ・ロック・バンドだ。ジャンル表記はRockだが、実際にはProg RockやKrautrockの文脈で語られることが多い。1970年代のドイツ産ロックの中でも、キーボードとフルートを前面に出した編成と、長尺の楽曲構成で知られている。

結成と初期の編成

活動は、ベース/ヴォーカルのトーマス・ブリュック、ホルスト・シェットゲン、ゲラルド・デルマンの3人で始まった。1972年夏にはギタリストのディーター・レースベルクが加入し、4人編成になる。結成初期のSatin Whaleは、かなりインストゥルメンタル色の強いバンドとして動いていて、長い曲を中心に演奏していた。

当時の音作りには、キーボード、フルート、そして大きめのアレンジが大きく関わっている。英米のプログレやハードロックの影響を受けながら、ドイツの同時代バンドとは少し違う方向へ進んでいったようだ。

音楽的な特徴

Satin Whaleの特徴としてまず挙げやすいのは、初期の長尺曲だ。曲の展開をじっくり聴かせる作りで、キーボードとフルートが曲の骨格を作っている。演奏面では、ジェスロ・タルやディープ・パープル、後にはスーパートランプの影響があったとされている。

活動を重ねるにつれて、アルバムでは歌ものの比重が少しずつ増えていく。曲も短くなっていき、例外はライブ2枚組の作品くらいだった。インスト中心の初期から、楽曲そのものを前に出す方向へ移っていった流れが見える。

ただし、どの時期の作品でも、Satin Whaleらしい独自のスタイルは保たれていたとされる。編成や曲の長さが変わっても、バンドの輪郭ははっきりしていたタイプだ。

活動歴と作品

1974年には、Brainレーベルからデビュー作『Desert Places』を発表している。同じ年に、西南ドイツ放送(SWF3)主催のコンテスト「Rocksound 74」で聴取者投票1位を獲得し、ドイツ国内での知名度を大きく上げた。

その後、1981年の活動終盤までに7作のアルバムを残している。映画『Die Faust In Der Tasche』のサウンドトラックや、ライブ2枚組『Whalecome』もその中に含まれる。ドイツ国内だけでなく、オランダやポーランドなどでも公演を行っていた。

メンバーの変遷

編成は時期によって変わっていく。1981年の時点では、結成当初からのメンバーはトーマス・ブリュックのみになっていた。オリジナルの3人体制から始まり、ギターが加わり、さらに時代によってメンバー構成が動いていった形だ。

  • Barry Palmer
  • Thomas Brück
  • Dieter Roesberg
  • Wolfgang Hieronymi
  • Gerald Dellmann
  • Eberhard Wagner
  • Pete Haaser
  • Horst Schättgen

解散後の動き

解散後、ゲラルド・デルマン、ディーター・レースベルク、ウォルフガング・ヒエロニミらはGänsehautを結成している。トーマス・ブリュックはそのプロデュースを担当した。Satin Whaleの周辺では、解散後もメンバー同士のつながりが続いていた。

当時のドイツ・ロックの中で

Satin Whaleは、いわゆるクラウトロックの流れの中に置かれることが多い一方で、単純に実験色の強いバンドとして片づけるには収まりきらない。英米のバンドに引けを取らない演奏を目指していたというブリュックの発言もあり、演奏力と構成力の両方を重視していたことがうかがえる。

初期の長尺インスト、キーボードとフルートを軸にしたアレンジ、後期に向かうにつれて増える歌もの、そして最後まで残った独自性。Satin Whaleは、その変化の仕方も含めて追っていくと面白いバンドだ。

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