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Scritti Polittiは、1977年にイギリスのリーズで結成されたバンドだ。中心人物は、カーディフ出身のシンガーソングライター、Green Gartsideで、バンドの結成メンバーであり、長く活動を支えてきた唯一の継続メンバーでもある。
ジャンルはElectronic、Pop、スタイルとしてはSynth-popに分類されることが多い。初期と後期で音の方向はかなり変わっているが、歌詞の知性とポップな感覚を両立させる姿勢は通して見られる。
結成当初のScritti Polittiは、政治色の強いポストパンク・バンドとして注目を集めた。Green Gartsideは、ジョイ・ディヴィジョンやギャング・オブ・フォーとのツアーにも参加している。初期の楽曲には、マルクス主義的な視点や、言葉そのものへの強い関心が反映されていた。
この時期のScritti Polittiは、DIYインディーの文脈で語られることが多い。サウンドよりも、思想や表現の組み立て方が前に出ていた時期として整理できる。
Green Gartsideは23歳の頃に重度の不安発作を起こし、活動を休止する。その出来事は、バンドの音楽的な方向を見直すきっかけになったとされている。ここからScritti Polittiは、初期の政治性の強いDIY志向から、より洗練されたポップ・サウンドへと移っていく。
この転換では、当時の最先端のスタジオ・プロダクションが取り入れられた。バンド名義はそのままでも、音の作り方は大きく変わった。
1985年のアルバム『Cupid & Psyche 85』は、Scritti Polittiの代表作として知られる。プロデューサーにArif Mardinを迎えたこの作品は、全英チャート5位を記録し、ゴールドディスクにも認定された。バンドにとって最も大きな商業的成功作になっている。
このアルバムからは、1984年に先行シングルとして発表された「Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)」もよく知られている。こちらは全英10位を記録した。
Scritti Polittiの音楽は、時期によって印象がかなり変わる。初期はポストパンク寄りの緊張感があり、後期はシンセポップやポップスの要素が前に出る。どの時期でも、歌詞には言葉や政治への関心が残っている。
また、スタジオでの音作りが重要なバンドでもある。打ち込みやシンセサイザー、整えられたボーカル処理など、電子的な要素を使いながら、メロディをはっきり聴かせる作りになっている。
紹介されるメンバーには、David Gamson、Fred Maher、Simon Emmerson、Alan Murphy、Rhodri Marsden、Rob Smoughton、Niall Jinks、Tom Morley、Joe Cang、Matthew Kay、Dicky Moore、Paul Strohmeyerがいる。とはいえ、バンドの軸として見たときは、Green Gartsideの存在が最も大きい。
Scritti Polittiは、メンバー編成が変わっても、Gartsideを中心に活動が続いてきたバンドとして捉えるのが自然だ。