Vinyl Record Reviews
Seventh Wave(セブンス・ウェイヴ)は、1970年代半ばに活動したイギリスのサイケデリック/プログレッシヴ・ロック・デュオだ。中心メンバーは、キーボードとヴォーカルのケン・エリオットと、パーカッションのキーラン・オコナー。二人は10代の頃にSecond Handを結成していた関係で、そのバンド解散後にロンドン南部のパブで再会し、シンセサイザーとドラムだけでアルバムを作る構想からSeventh Waveが始まった。
Seventh Waveは、英国プログレの流れを引き継ぎながら、編成をかなり絞った形で動いたグループだ。Second Handの解散後、オコナーが「バンドもツアーもなしで、シンセサイザーとドラムだけのアルバムを作ろう」と提案したことが出発点になっている。ここから、80年代に広がるシンセ・デュオの先行例として扱われることがある。
デュオ編成ではあるが、録音にはピーター・レマーや、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのヒュー・バントンらが参加している。メンバー欄にはピーター・レマー、スティーヴ・クック、ブライアン・グールドの名前も見えるが、中心となる軸はケン・エリオットとキーラン・オコナーにある。
Seventh Waveの音の中心は、ケン・エリオットが使うシンセサイザー群にある。ARP、クラヴィネット、ムーグ、クルーマー・ストリングス、メロトロンなど、70年代の鍵盤機材が幅広く使われている。そこにオコナーの多彩なパーカッションが加わり、打楽器の数で厚みを作るというより、音色の種類と配置で広がりを作る形になっている。
ジャンル表記としてはElectronicとRock、スタイルとしてProg Rockが挙がる。実際の作品でも、ロックのバンド感より、キーボード主体の構成や機材の使い分けが前に出ている。サイケデリック色もあり、70年代プログレの中でも、演奏の密度と電子楽器の比重がはっきりしたグループとして見られている。
Seventh Waveが残したアルバムは2枚だけだ。1974年5月に1作目『Things to Come』を英ガル・レコードからリリースし、アメリカではJanusから発売された。続いて1975年に『Psi-Fi』を発表している。どちらも短い期間に出ていて、活動のスピード感はかなりある。
プロデュースはニール・リッチモンドが担当した。『Psi-Fi』の米国プロモーション・ツアーの後、バンドは解散している。長期的に活動を続けたタイプではなく、短い期間に作品を集中して残したユニットとして整理できる。
解散後、キーラン・オコナーはブルース・ロック系のバンドで演奏した。1991年には亡くなっている。ケン・エリオットはテレビ番組のテーマ曲などを手がけている。Seventh Waveの活動自体は短いが、エリオットのその後の仕事には、鍵盤や電子音の扱いがそのままつながっている部分がある。
参考にしやすい情報源としては、WikipediaのSeventh Wave項目、Prog Archivesのアーティストページ、AllMusicのアーティストページがある。活動時期や作品、編成の確認にはこれらが便利だ。