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Smashは、1968年にスペイン・セビージャで結成されたロック・バンドだ。プログレッシブ・ロックとブルースを軸にしながら、サイケデリック・ロックやアンダルシアのフラメンコを取り込んだ音楽で知られている。スペインのアンダーグラウンド・シーンで注目を集め、同国のプログレッシブ・ロック史では重要なグループの一つとして扱われている。
Smashは、フランコ独裁政権下のスペインという制約の多い時代に、セビージャで生まれた。米軍基地を通じて流れてきたアメリカのロック・サウンドや、当時の革新的な音楽の動きに影響を受けながら活動を始めたとされる。プロデューサーのゴンサロ・ガルシア・ペラーヨの助力もあり、シタール/ギター奏者のグアルベルトを中心にバンドの色が形作られていった。
中心人物はマルチ・インストゥルメンタリストのグアルベルト・ガルシアだ。プロフィール上では、ギターやシタールを担当していたことが示されている。ほかに、マヌエル・モリーナ、フリオ・マティート、アントニオ・S・ロドリゲス、シルビオ・フェルナンデスらが名を連ねる。ウェブ情報では、編成にエンリック・ミヒャエル(H. Michael)も含まれている。
Smashの特徴は、プログレッシブ・ロックの構成感に、アンダルシアの伝統音楽であるフラメンコを重ねた点にある。さらに、サイケデリック・ロック、フォーク、クラシック、ブルースも組み合わせていた。参考情報として挙げられている1970年のアルバム『La Glorieta de los Lotos』では、ギター、シタール、ハープシコード、ヴァイオリン、ベース、ドラムスが使われ、複数の要素を行き来する作りになっていた。
この時期のサウンドは、King Crimsonのようなプログレッシブ・ロックや、Vanilla Fudgeのようなサイケデリックな感触と並べて語られることがある。一方で、単に海外のロックをなぞったわけではなく、アンダルシアのフラメンコを組み合わせた点がSmashの大きな特徴として見られている。
1970年の『La Glorieta de los Lotos』は、Smashを語るうえで外せない作品だ。タイトルは、当時セビージャのマリア・ルイサ公園内にあった「ロトスの広場(La Glorieta de los Lotos)」に由来するとされる。この場所は、長髪の若者たちが集まるたまり場だったという。
アルバムでは、ロック、プログレ、サイケデリア、フォーク、フラメンコ、クラシック、ブルースが一つの流れの中で組み合わされている。スペインのロック史の中でも、ロックと地域の伝統音楽を直接つないだ例として参照されることが多い。
Smashは、モドゥロスやマキナ!と並んで、スペインにおけるプログレッシブ・ロックの発展に関わったグループとして紹介されることが多い。特に、後に「ロック・アンダルス」と呼ばれる流れの前提を作ったバンドとして扱われている。アンダルシアのフラメンコをロックと結びつけた点は、その後のスペイン国内のバンドにも影響を与えた可能性がある。
また、メンバーの一部はGoma、Pata Negra、Lole y Manuelなど、他のアンダルシア系の音楽プロジェクトとも関わっていた。Smashの周辺には、ロックだけでなくフラメンコやその派生形を横断する動きがあったことがわかる。
Smashについては、スペイン語版ウィキペディアのこちらのページでも確認できる。活動時期やメンバー、アルバム情報を追うと、スペインのロックがどのように独自の形を作っていったかが見えてくる。