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Spirogyraは、1967年夏にイギリス・ランカシャー州ボルトンで、Martin Cockerham(ヴォーカル、ギター)とMark Francisによって始まったフォーク・ロック/プログレッシヴ・フォーク・バンドだ。後にケント大学へ進学したCockerhamを中心に、1969年12月には大学内で編成を組み直し、Barbara Gaskin(ヴォーカル)、Steve Borrill(ベース)、Julian Cusack(ヴァイオリン)を加えた4人組として活動する形になった。
バンドはB&C Recordsと3枚のアルバム契約を結び、1971年9月にデビュー作『St. Radigunds』を発表した。作品名は、メンバーが学生時代に暮らした家のある通りの名前に由来する。続いて1972年に『Old Boot Wine』、1973年に『Bells, Boots and Shambles』をリリースしている。
1974年にバンドはいったん解散した。その後、Barbara Gaskinは1981年にDave Stewartとデュオを組み、イギリスのチャートで成功を収めた。Martin Cockerhamは2006年にイギリスへ戻り、再結成アルバム『Children's Earth』(2009年)と『Spirogyra 5』(2011年)を制作した。Cockerhamは2018年4月5日にタイで亡くなり、これでバンドの活動は終わった。
Spirogyraの初期2作は、初期のStrawbsに近いサウンドとして語られることがあり、そこにIncredible String Bandのプログレッシヴな発想が混じる形で捉えられている。フォークを土台にしながら、ロックの編成や展開を取り入れた作りが特徴だ。
特に3作目『Bells, Boots and Shambles』は、CockerhamとGaskinの2人だけで録音された作品で、プログレッシヴ・フォーク寄りの内容として扱われることが多い。バンドの中でもこの作品は「失われた傑作」と呼ばれることがある。
Spirogyraは、1960年代後半から1970年代前半のイギリスで育ったフォーク・ロック/プログレッシヴ・フォークの流れの中に置かれることが多い。大学を拠点にメンバーを再編し、ヴァイオリンを含む編成でアルバムを重ねた点も、この時期の英国フォーク系バンドらしい動きとして見やすい。
ディスコグラフィーは多くないが、『Bells, Boots and Shambles』のように後から評価される作品を残しているのが興味深いところだ。短い活動期間ながら、フォークとプログレッシヴ・ロックの接点を追ったバンドとして、今も紹介されることがある。