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Steamhammerは、1968年にイングランド南東部のワージングで結成されたブルース/プログレッシブ・ロック・バンドだ。活動の出発点はブルースで、ブリティッシュ・ブルース・シーンの中では、Freddie Kingのツアーをバックアップするなど演奏力のあるバンドとして知られていた。
バンドは、ギタリストのMartin Quittentonと、ボーカル、ギター、ハーモニカを担当するKieran Whiteを中心に始まった。初期の安定した編成は、Quittenton、White、Martin Pugh(ギター)、Steve Davy(ベース)、Michael Rushton(ドラム)だった。
この時期のSteamhammerは、ブルースを土台にした演奏を軸にしていた。メンバー構成を見ると、ギターが2本入り、ハーモニカも加わる形で、ブルース・バンドとしての基本的な編成がはっきりしている。
その後、バンドはメンバー交代を重ねながら、よりプログレッシブな方向へ寄っていく。2枚目のアルバムではマルチ楽器奏者のSteve Jolliffeが加わり、さらに最後のLP『Speech』ではLouis CennamoがSteve Davyに代わってベースを担当した。
『Speech』は、長めのインストゥルメンタルを含む実験的な内容で、ブルース・ロックというよりも、構成面や展開の作り方にプログレッシブ・ロックの要素が強く出ている。Steamhammerの音楽性は、編成の変化と一緒に少しずつ広がっていった形だ。
Martin Quittentonは、ロンドンのライブハウス「100 Club」でSteamhammerとして演奏していた際に、Micky Wallerの紹介でRod Stewartと出会った。その後、Stewartに誘われてバンドを離れ、ソングライティング・パートナーとして活動する。ここで「Maggie May」と「You Wear It Well」を共作したことがよく知られている。
Martin PughとLouis Cennamoは、その後、元YardbirdsのボーカリストKeith Relf、Johnny Winter、元Captain BeyondのドラマーBobby Caldwellらと新しいバンドを組んだ。Cennamoはさらに、Renaissance時代の仲間とIllusionで再会している。Pughも、ハワイのバンド7th Orderの録音に参加している。
Steamhammerは、ブルースを出発点にしながら、編成変更を経てプログレッシブ・ロック寄りの作風へ移っていったバンドとして整理しやすい。初期はブリティッシュ・ブルースの文脈で語られ、中期以降は楽曲の構成や演奏の伸び方に変化が見える。
また、メンバーのその後の動きを見ると、Steamhammerが単独で完結した存在というより、英ロック・シーンの複数の流れにつながっていたことも分かる。Rod Stewartとの共作につながったQuittentonの経歴や、PughとCennamoの再編成後の活動は、その後のロック史の中でも接点が多い。