Vinyl Record Reviews
Steve Elliottは、1954年2月5日にカリフォルニア州パサデナで生まれたアメリカのR&B/ゴスペル・ミュージシャンだ。Steve Elliottの名前のほか、Steveen Sloanとしても知られている。ジャンル表記ではElectronic、Funk / Soulが中心で、スタイルとしてはFunk、Soul、Discoが挙げられている。
Steve Elliottは、独学で楽器と制作技術を身につけた人物として紹介されている。自宅録音、いわゆるベッドルーム・レコーディングの先駆者の一人としても知られている。
1981年から1982年にかけては、自らレコーディングからプレスまで手がけたアルバム『True Image』『Completion of a Miracle』を自主制作でリリースした。ただ、発売当時の流通規模はかなり小さく、各作品は15枚程度しか売れなかったとされている。そのため、当時はほとんど知られないまま埋もれた。
Steve Elliottの楽曲は、ドラムマシンやシンセサイザーを使ったエレクトロニック・ソウル、ファンク、ディスコの要素が軸になっている。そこにゴスペル由来の信仰心が重なっている点が特徴だ。
サウンド面では、当時の自主制作作品としてはかなり先を行く作り込みが見られる。自宅での録音と制作を前提にしながら、電子音主体のアレンジと宗教的なテーマを組み合わせているのがポイントだ。
長いあいだ忘れられた存在だったが、近年はニュージーランドのレーベルRain and Shine Recordsによってオリジナル盤がリマスター再発されている。さらに、1974年から1984年にかけての自主制作録音をまとめたコンピレーション『Personal Space: Electronic Soul 1974-1984』も編まれた。
こうした再発や編集盤の登場によって、Steve Elliottはレア・グルーヴやプライベート・プレス作品の愛好家のあいだで再発見され、評価が高まっている。