Vinyl Record Reviews
Steven Lindsayは、スコットランド出身のギタリスト、ソングライター、バンド・リーダーだ。ポップ・バンドThe Big Dishのヴォーカル兼ギタリストとして知られていて、あわせて画家としても活動している。
The Big Dishは1983年にスコットランドのエアドリーで結成された。初期のメンバーは、リンゼイ(ヴォーカル、ギター)を中心に、デヴィッド・ブラウンリー(ドラムス)、スチュアート・ホール(サックス)、マーク・ライス(ギター)、ジョン・ハーパー(キーボード)らだった。
アルバム『Swimmer』は批評家から好評を得たが、チャート入りはしていない。その後、バンドはイースト・ウエストと契約し、1991年に3作目で最終作となる『Satellites』を発表している。
『Satellites』からのリード・シングル「Miss America」は、リンゼイ、クレイグ・アームストロング、ブライアン・マクフィーの共作で、ウォーン・リヴジーがプロデュースを担当した。全英37位を記録している。
The Big Dishの活動後、リンゼイはソロや別名義での制作を続けている。2022年にはInterlopers名義でアルバムを発表した。
そして2026年には、ソロ名義の4作目にあたる『Chords & Colours』を、グラスゴーのインディペンデント・レーベルLast Night From Glasgowからリリースした。デジタル配信は5月29日、LPとCDは7月の発売だった。
このアルバムは、自作の絵画のタイトルから曲を書き起こすというコンセプトで作られている。本人の説明では、グラム・ロック、パンク、ポストパンク、カントリー、ダンス、アンビエントなど、これまで影響を受けてきた複数のスタイルが入っている。
先行シングルは「Elsewhere」。約40年にわたる作曲と制作の経験が反映された作品として位置づけられている。
公開されているジャンル表記には、Electronic、Rock、Popが並び、スタイルとしてはAmbient、Indie Rock、Synth-pop、Glam、Trip Hopが挙がっている。The Big Dish時代のポップ・ロック的な活動から、ソロではより広い音の要素を取り込んでいる流れが見える。
また、ギタリスト、ソングライター、バンド・リーダーという肩書きに加えて、絵画を制作している点も特徴だ。『Chords & Colours』では、その絵画作品を起点に曲を組み立てている。