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Supermaxは、オーストリア出身のミュージシャン/プロデューサー、Kurt Hauenstein(1949〜2011年)がフランクフルトを拠点に1976年に始めたディスコ・ロックのプロジェクトだ。ジャンル表記では Electronic / Rock、スタイルでは Krautrock と Disco が挙げられている。実際の音は、ファンク、ディスコ、レゲエを混ぜたダンス・ロックとして語られることが多い。
結成当初のラインナップは、Hauensteinがミニ・ムーグとヴォーカル、Hans Ochsがギター、Ken Taylorがベース、Lothar Krellがキーボード、Peter Kochがパーカッション、Jürgen Zöllerがドラムス、Cee Cee CobbとJean Grahamがヴォーカルを担当していた。のちにメンバーは入れ替わり、関連情報には Richard Schönherz、Willi Schneider、Rainer Marz、Hartmut Pfannmüller、Brad Howell、Larry London、Terry Davis などの名前も並ぶ。1979年にKen Taylorが脱退すると、Hauensteinは本来の楽器であるベースに戻っている。
Supermaxの核にあるのは、ディスコのリズムを土台にしながら、ロックのバンド・サウンドやクラウトロック的な反復感を重ねる作りだ。ウェブ検索で確認できる情報でも、ファンク、ディスコ、レゲエを織り交ぜたダンス・ロックとして紹介されている。クラブ向けのビート感と、当時のヨーロッパのチャートを意識した楽曲構成が同居していた点が特徴として挙げられる。
1977年の「Lovemachine」は、8分を超える長尺曲ながらヒットしていて、ドイツ4位、スイス6位、オーストリア9位、アメリカ96位を記録している。長い尺のままシングルとして成立しているところに、当時のクラブ・シーンとの相性が見える。1979年の「It Ain’t Easy」もブレイク曲として知られ、同年のアルバム『Fly with Me』とあわせて活動の節目になっている。
Supermaxは1976年の始動以降、1970年代後半に特に存在感を強めた。『World of Today』(1977年)をはじめ、1976年から2009年にかけて複数のアルバムを発表している。2006年からはRaimund Bretterbauerがサウンド・エンジニア兼共同プロデューサーとして加わっている。
Supermaxの活動でよく触れられるのが、1981年の南アフリカ・ツアーだ。彼らは「混成」つまり白人と黒人が混在するバンドとして初めて南アフリカを回り、21公演を行った。警告や殺害予告を受けながらもツアーをやり切ったとされ、その結果としてHauensteinは一部の国で入国を拒否されたり、政治団体からブラックリスト扱いされたと伝えられている。この件は、音楽活動が当時の政治状況と強く結びついていた例として知られている。
1983年にはジャマイカのReggae Sunsplash Festivalに出演しており、ディスコやロックだけでなくレゲエとの接点も見える。関連サイトとしては公式サイトやMyspace、Wikipedia、Whosampledのページがあり、サンプリングや楽曲参照の履歴を追う手がかりにもなっている。
Supermaxは、クラブ・ミュージック寄りの感覚とロックバンドの編成を行き来しながら、1970年代後半のヨーロッパでヒットを出したグループだ。ヒット曲だけでなく、当時のツアー活動や政治的な背景も含めて見ると、単なるディスコ・プロジェクト以上の動きがあったことがわかる。