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大貫妙子は、1953年11月28日に東京都杉並区で生まれた日本のシンガーソングライターだ。1970年代前半から活動を続けていて、キャリアの初期には山下達郎とともにシュガー・ベイブのメンバーとして活動した。その後、1970年代半ばからソロ作品を発表しはじめ、長く独自の制作を続けている。
ソロ転向後は、アルバムごとに演奏や編曲の方向を変えながら作品を重ねてきた。とくに坂本龍一との関わりは長く、YMO周辺のミュージシャンとも継続的にコラボレーションしている。2001年には坂本龍一のシングル「No More Landmine」に参加し、2010年には坂本龍一とのデュオ・アルバム『Utau』を発表してツアーも行っている。
大貫妙子の音楽は、Pop、Jazz、Funk / Soulを軸にしながら、Funk、Soul、Jazz-Funk、Kayōkyoku、City Popの要素が重なっている。歌を前に出しつつ、演奏の細部やリズムの作り方にも目が向いているタイプで、ソウルやジャズの流れを日本語の歌に持ち込んだ作品が多い。
派手な展開で押すというより、編曲や音色の組み合わせで曲の輪郭を作る印象が強い。ボーカルの置き方も含めて、70年代以降の日本のポップスの中で、ジャズやフュージョン寄りの感覚を持ち込んだ存在として見られている。
1977年発表の2ndアルバム『SUNSHOWER』は、大貫妙子の代表作としてよく挙げられる。ニューヨークからドラマーのクリス・パーカー(STUFF)を招くなど、クロスオーバー/フュージョン志向のサウンドを軸にした作品だ。「Summer Connection」や「都会」では、洗練されたアレンジが前面に出ていて、彼女の初期作品の中でも音の作り込みがはっきりしている。
発表当時は大きなセールスを記録したわけではなかったが、2010年代以降のシティポップ再評価の流れの中で注目度が上がった。とくに海外で先に人気が広がり、DJやレコード収集の文脈でも取り上げられるようになった。アナログ盤の再プレスが行われたことからも、この作品が今なお強く参照されていることがわかる。
2010年代以降、大貫妙子の作品は海外のリスナーからも注目を集めている。リズムセクションを中心にした明快な曲の作りがDJに再発見され、新宿のレコード店まで探しに来る海外ファンがいたという話題も紹介された。中古市場でアナログ盤の価格が上がり、再プレスが実現したことも、再評価の広がりを示す動きとして受け止められている。
大貫妙子の作品は、歌謡曲の親しみやすさと、ジャズやフュージョン由来の演奏感が同居している。そうした作りが、シティポップという枠で語られるときに改めて見直されている。山下達郎、坂本龍一、YMO周辺の音楽とつながりながらも、本人のソロ作品では歌とアレンジの距離感が一貫していて、そこが長く聴かれている要素になっている。