Telegraph Avenue

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Telegraph Avenue

Telegraph Avenueとは

Telegraph Avenueは、1960年代後半から1970年代前半にかけてペルーのリマで活動したロック・バンドだ。名前は、カリフォルニア州オークランドからバークレーにかけて走る有名な通りに由来する。編成は4人で、Alex Nathanson、Walo Carrillo、Chachi Luján、Bo Ichikawaがメンバーとして知られている。バンドは結成当初から自作曲に取り組み、演奏だけでなく録音にもメンバーそれぞれが追加楽器を持ち込んでいた。

結成の背景と音楽的な出発点

このバンドの出発点には、Los Doltonsのヴォーカリストだったセサル・イチカワが1969年初頭に渡米し、The Doors、Jefferson Airplane、Santana、ジミ・ヘンドリックスらのライブに触れた経験がある。帰国後、その体験をもとに、サンフランシスコのヘイト=アシュベリー周辺にあったヒッピー文化をリマで再現するような感覚でバンドが組まれたとされる。

音楽面では、サイケデリック・ロックにラテンのリズムを混ぜたスタイルを軸にしていた。ウェブ上の情報では、Jefferson AirplaneとSantanaを掛け合わせたようなハイブリッドな方向性として紹介されることが多い。演奏の中心にはメロディを持ったヴォーカルがあり、そこが同時代の他のペルーのロック・バンドとの差として扱われている。

ライブ活動とリマでの人気

デビュー作の発表前から、Telegraph Avenueはリマ市内のパーティやイベントで頻繁に演奏していた。Pueblo Libreの卒業パーティをはじめ、Club de Leones、Club Yugoslavo、Club Hebraica、Galaxy Discothequeなどで出演歴がある。空のプールの中で演奏したこともあったようだ。

1970年11月にはリマ大学で印象的な公演を行い、当時の様子は写真入りの資料にも残っている。地元での人気はかなり強く、週末の出演依頼が多すぎて金曜・土曜・日曜だけでは追いつかず、やがて木曜も演奏するようになったという記録がある。

1stアルバムとその反響

1971年6月、バンドはセルフタイトルの1stアルバムを発表した。収録曲は8曲で、この作品は当時ペルー国内でよく売れ、全国的に知られるきっかけになった。活動初期には20曲以上の未録音曲も書かれており、「Feel」「Hello misses moon」「People see me crying」「Seeding on the wind」などの曲名が残っている。

この1枚は、当時のペルー・ロックがどこまで到達していたかを示す作品としても扱われている。単に輸入ロックをなぞるのではなく、ラテンの要素を組み込んだ独自の形にまとめていた点が重要だったようだ。

活動停止と再結成、そして2ndアルバムへ

1971年の終わりにバンドはいったん活動を止める。その後、AlexとWaloはアルゼンチン人2名とTarkusを結成し、短期間ながらアルバムを残した。続いてAlexとWaloはMelissa GriffithsやGermán CabiesesとGanímedesを組んだが、こちらは録音には至らなかった。

1972年12月、Telegraph Avenueは再結成され、「It’s OK」と「If the sun refuses to shine」の2曲を録音する。このうち後者は長らく未公開のままだった。その後の1973年から1974年にかけては、新曲を書き進めながら活動を続け、以前のラテン・ロック寄りの作風から、速くて強い曲、そしてフォークの影響を感じるゆっくりした曲へと幅を広げていった。

2作目の制作と解散

1974年末にはスタジオ録音に入ったが、制作中にはいくつかのトラブルもあった。Boが「Crippled Joe」のギター・ソロを録っている最中にスピーカーが壊れ、友人たちがアンプを支えながら録音を続けたという。Alexは左利き用のHöfnerベースを失い、右利き用のベースに持ち替える必要があったため、演奏方法も合わせて変えたという記録がある。

1975年2月末、2作目が発表された。WaloとBoが手がけたジャケットは手紙のような見た目で、写真には身分証の写真が使われていた。ところが、この作品の発表直後にバンドは解散する。結果として、この2枚目は1970年代ペルー・ロックの最後期を示す作品として位置づけられるようになった。軍事政権下で音楽シーンが厳しくなったことも、その後の流れに影響したとされる。

近年の再評価

長いあいだ、Telegraph Avenueは一部のレコード・コレクターの間で知られる存在だった。だがインターネットの普及後、ペルーのサイケデリック・ロックやプログレッシブ・ロックの再発見が進み、このバンドも改めて聴かれるようになった。2枚のオリジナル・アルバムはRepsychled Recordsによってリマスター再発され、未発表曲を集めた音源集も編まれている。

活動期間は長くないが、リマのライブ文化、サイケデリック・ロック、ラテン・リズム、そして当時のペルー・ロックの到達点を知るうえで、Telegraph Avenueは外せないバンドだ。録音された作品数は多くないものの、残された2枚と未発表曲群からは、当時の現場でどんな音が鳴っていたのかが見えてくる。

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