Telegraph Avenue - Telegraph Avenue (1971)
Telegraph Avenue / Telegraph Avenue(1971年作、2007年リイシュー)
Telegraph AvenueのTelegraph Avenueは、1971年にペルーで発表されたデビュー作で、ペルー・ロックのひとつの到達点として語られるアルバムだ。収録は全8曲。英語詞を軸にしたサイケデリック・ロックに、ラテン由来のリズム感を持ち込んだバンドの個性が、最初の一枚にそのまま刻まれている。ここで聴けるのは、単なる当時の流行追随ではなく、ライブ活動で磨かれた曲を、バンドの手触りを残したまま作品化したようなまとまりである。
バンドの輪郭と時代背景
Telegraph Avenueは、Alex Nathanson、Walo Carrillo、Chachi Luján、Bo Ichikawaの4人で結成された。名前の由来は、カリフォルニア州のオークランドからバークレーへ走る有名な通りから取られている。プロフィールにある通り、メロディックな歌を伴う4人組という編成が特徴で、ギター、ベース、ドラムに加えて各メンバーが録音で複数の楽器を担当していた。
活動の中心は1969年以降のリマの音楽シーンで、結成当初からオリジナル曲の制作に力を入れていた。クラブやディスコ、大学のイベントなどで演奏を重ね、1970年11月のリマ大学での公演も記録されている。こうしたライブの積み重ねが、そのままデビュー作の土台になったと見てよさそうだ。
1971年のデビュー作としての位置づけ
1971年は、Traffic SoundやLaghoniaがシーンを離れつつあり、Pax、Tarkus、El Polen、Zuluらが新しい流れを担っていた時期とされる。その中でTelegraph Avenueは、英語詞のサイケデリック・ロックにラテン的なリズムを混ぜたサウンドで存在感を示した。Telegraph Avenueは、その流れを代表する作品のひとつとして扱われている。
制作面では、もともとライブで馴染みのあったレパートリーを中心にしながら、最終ミックスが急がれたという経緯が伝えられている。バンド不在のまま仕上がり、メンバー自身も放送で「Something Going」が流れるまで発売を知らなかったというエピソードも残る。結果として、LPは大きな反響を呼び、短期間で完売したとされる。作品単位でも、バンド単位でも、当時のペルー・ロックの熱気を示す記録になっている。
演奏と楽曲の印象
実際に聴くと、まず耳に残るのは曲の進み方の速さと、歌の運びの明確さだ。サイケデリック・ロックの要素が前面に出ていても、演奏がぼやけない。リズムは直線的に進むだけでなく、ラテン音楽由来の揺れを持ち込み、ギターは音数を詰め込みすぎずにフレーズを置いていく。英語詞の発音やメロディの置き方にも、当時の南米ロックらしい独特の距離感がある。
収録曲では「Something Going」が代表曲として扱われることが多い。アルバムの中でも輪郭がはっきりしていて、ラジオで流れたという逸話もこの曲の存在感を裏づけている。アルバム全体としては、派手な長尺演奏で押すより、曲ごとのキャラクターを積み上げていく構成で、デビュー作らしい勢いと整理された印象が同居している。
再発盤について
今回の盤は2007年のイタリア盤、Get Back(GET 649)による180グラム重量盤のリプレスである。オリジナルの1971年盤からかなり後年の再発で、現行流通向けに復刻されたものだ。レーベル表記はGet Back Recordsとしても見られ、リイシュー文化の中で再評価された一枚といえる。
オリジナル盤の時代性をそのまま持つ作品ではあるが、2007年盤はアナログで聴き直すための再提示という性格が強い。ジャケットや音源を通して、1971年当時のペルー・ロックの熱量を現在のリスニング環境に戻した盤、とまとめられる。
まとめ
Telegraph Avenueは、Telegraph Avenueというバンドの出発点であり、同時に1971年のペルー・ロックを語るうえで外しにくい作品だ。ライブで鍛えた曲、英語詞、サイケデリックな感触、ラテン的なリズム、そしてデビュー作ならではの集中力。その組み合わせが、当時のシーンの流れの中で明確な輪郭を持っていた。後年の再発盤でも、その基本の魅力は変わらず伝わる内容である。
トラックリスト
- A1 Something Going 4:35
- A2 Happy 3:40
- A3 Sweet Whatever 2:40
- A4 Lauralie 4:00
- B1 Sungaligali 3:58
- B2 Let Me Start 4:00
- B3 Sometimes In Winter 5:30
- B4 Telegraph Avenue 3:45
動画プレイリスト
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TELEGRAPH AVENUE - 01 Something Going
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TELEGRAPH AVENUE - 02 Happy
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TELEGRAPH AVENUE - 04 Lauralie
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TELEGRAPH AVENUE - 03 Sweet Whatever
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TELEGRAPH AVENUE - 05 Sungaligali
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TELEGRAPH AVENUE - 06 Let Me Start
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TELEGRAPH AVENUE - 07 Sometimes In Winter
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TELEGRAPH AVENUE - 08 Telegraph Avenue
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TELEGRAPH AVENUE - 09 It's OK