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Terraced Gardenは、トロントを拠点に活動したプログレッシブ・ロック・バンドだ。中心人物はマルチ・インストゥルメンタリスト/作曲家のCarl Tafelで、1980年代に3枚のアルバムを発表している。活動の出発点は1981年初頭で、もともとはTafelのソロ・プロジェクトとして始まった。
Carl Tafelは、それ以前にCardboard Brainsというバンドでベースとボーカルを担当していた。Terraced Gardenでは、そこから一転して自作曲を軸にしたソロ・プロジェクトとして動き出している。バンド名義でありながら、初期はTafelの個人制作に近い形で進んでいた点がこのグループの特徴だ。
Terraced Gardenのデビュー作は1982年12月の『Melody & Menace』。この作品では、ナイロン弦ギター、キーボード、フルート、メロトロン、ヴァイオリンなどを重ねたアレンジが使われている。マルチパートのボーカル・ハーモニーも大きな要素で、ブルース、ジャズ、フォーク、ニューエイジ、アンビエントの要素をロックに組み込んだ構成になっている。
続く1984年の『Braille』を経て、1988年には3作目『Within』を発表した。この時点では、ベースのDarrell Flint、ドラムのGarry Flintを加えたトリオ編成で制作されている。ライブでも基本はトリオ編成で活動していた。
Terraced Gardenの音楽は、プログレッシブ・ロックとシンフォニック・ロックを土台にしながら、曲の中に複数の要素を入れていく作り方が目立つ。『Melody & Menace』では、比較的短い楽曲の中にプログレの展開を収めている点が特徴として挙げられている。
また、商業性に寄せすぎず、かといって技巧の誇示に偏りすぎない作風として受け止められている。Carl Tafelのソロ演奏については、長く伸びるサスティンや不協和音の扱いがRobert Frippを思わせると評されたことがある。
アルバム制作では、基本メンバー以外の演奏者も加わっている。確認できる範囲では、Scott Weber(ドラム)、Jody Mitchell(ギター)、Simon Jacobs(ヴァイオリン)らが参加している。ライブではトリオ編成を基本にしつつ、作品ごとに人員を足していく形だった。
ウェブ上の情報では、Terraced Gardenの初期作にはKing Crimson、Pink Floyd、Hawkwind、Jade Warriorを思わせる部分があるとされている。特に『Melody & Menace』では、そうしたバンドに通じる要素を取り込みながら、曲の長さや構成は比較的コンパクトにまとめられている。
前身となるCardboard Brainsでは、Tafelはベースとボーカルを担当していたため、Terraced Gardenでは楽器の重ね方や編曲の面により強く関わっていたようだ。1980年代のカナダ産プログレを追うときに、外せない名前のひとつとして見ておきたい。