The 9th Creation

Vinyl Record Reviews

The 9th Creation

The 9th Creationとは

The 9th Creationは、1970年にカリフォルニア州ストックトンで結成されたファンク/ソウル・グループだ。最初はベーシストのA.D. Burriseと兄弟のJ.D. Burriseを中心に「Soul Struts」として始まり、その後「3rd Creation」を経て、最終的に「9th Creation」という名前になった。

70年代の活動と作品

70年代のThe 9th Creationは、アルバムを3枚残している。1975年の『Bubble Gum』、1977年の『Reaching for the Top』、1979年の『Superheroes』だ。これらは現在、コレクターズアイテムとして扱われている。

デビュー作『Bubble Gum』には「Falling in Love」が収録されていて、この曲はBillboardのR&Bチャートでトップ10入りしている。グループの代表曲としてよく挙げられる楽曲だ。

音楽的な特徴

基本の軸はファンクとソウルだ。リズムを前に出した演奏と、ソウル寄りのメロディを組み合わせた作りで知られている。メンバーにはLaurence Holman、J.D. Burrise、A.D. Burrise、W. Thad Bourland、Mike Micenheimer、Steven Rubio、Henry Anadon、Bill Eriksen、Don Ray Allen、Robert E. Clarke、Gene Smith、Jimmy Jonesらが名を連ねている。

ファンク・バンドとしての推進力と、ソウル・グループらしい歌の流れが、そのまま作品の骨格になっている。

サンプリングと再評価

The 9th Creationが後年注目されるきっかけのひとつが、ヒップホップやR&Bのプロデューサーによるサンプリングだ。特に「Bubble Gum」は23回、「Rule of Mind」は19回サンプリングされたとされている。「Falling in Love」も複数回使われている。

3rd BaseやPete Rock & C.L. Smoothの楽曲で使われたことで、ゴールドディスク獲得にもつながった。70年代当時のヒットだけでなく、レアグルーヴやサンプリング・カルチャーの文脈でも名前が出るグループになっている。

失われたセッションの話

1980年には、モデスト近郊のスタジオで新作のレコーディングに入ったが、このスタジオが麻薬密売人の経営だったことが後に判明した。DEAの家宅捜索でマスターテープは押収されてしまったという。

ただし、トランペット奏者のMike Micenheimerがカセットのミックスダウンを個人的に保管していたため、このセッションの音源は後年に聴ける形になった。

The 9th Creationを聴くときのポイント

  • 『Bubble Gum』は、グループの入口として押さえやすい作品だ。
  • 「Falling in Love」はチャート実績があり、代表曲として確認しやすい。
  • サンプリング元として使われた曲を追うと、ヒップホップとのつながりが見えやすい。
  • 70年代ファンク/ソウルの流れの中で、コレクターズアイテム化したアルバム群としても扱われている。
toast