Vinyl Record Reviews
The Alan Franklin Explosion は、フロリダ州タンパを拠点に活動していたアラン・フランクリンを中心とする録音プロジェクトだ。フランクリンはリード・ヴォーカルとリズム・ギターを担当し、スタジオ録音を軸に作品を残した。
1968年ごろ、最初のLP『Blues Climax』が制作された。この時点では、フランクリン自身のギターとヴォーカルに、ドラマーのレイ・ヴォーンが加わる最小編成だった。その後、1969年から1970年にかけて、オーランドのBee Jay Recording StudioでセカンドLP『The Blues Climax』が録音された。
このセッションでは、十代だったクリス・ラッセルがリード・ギター、バジー・ミーキンスがベース、デイヴ・ディックスがドラムスを担当した。これらのメンバーは固定バンドというより、フランクリンのスタジオ録音のために集められたミュージシャンだったとされる。デイヴ・ディックスは後にサザン・ロック・バンドThe Outlawsに参加している。
作品は、ロックとブルースを土台にしたサウンドで、スタイルとしてはサイケデリック・ロック、ブルース・ロック、ガレージ・ロック、アシッド・ロックの要素が挙げられる。全曲をフランクリン自身が作曲・プロデュースし、ビル・ヴァーミリオンがエンジニアを担当した。
荒々しいヴォーカルと、締まったリズム・セクションが前面に出ていて、シングルには「Piece Of My Heart」と「Bye Bye Baby」が切られている。録音面では、スタジオで作り込まれた感触と、ラフな演奏の勢いが同居している。
長く知る人の少ない作品だったが、現在ではサイケデリック・ロックやガレージ・ロックのコレクターのあいだで、稀少な名盤として扱われている。流通量の少なさもあって、当時のローカルなスタジオ録音を掘る文脈で語られることが多い。
参考サイトとして、Garage Hangover の Alan Franklin Explosion / Blues Climax のページがある。