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The Beach Boysは、1961年にカリフォルニア州ホーソーンで結成されたアメリカのロック・バンドだ。結成時のメンバーは、ウィルソン三兄弟のブライアン、デニス、カール、いとこのマイク・ラヴ、友人のアル・ジャーディンだった。
バンド名の通り、初期はサーフ・ミュージックを軸に人気を集めた。ロックの中でもポップ・ロック寄りの作風で、コーラスの組み立てとメロディの作り方が早い段階から注目されている。
初期のThe Beach Boysは、サーフィン、車、若者文化を題材にした楽曲で知られている。特に、複数人によるヴォーカル・ハーモニーが大きな特徴だ。単に明るいだけの曲作りではなく、声の重なりを前面に出したアレンジが、バンドの印象をはっきり形づくっている。
この時期の楽曲は、アメリカ西海岸のイメージと結びついて語られることが多い。実際、サーフ・ロックの代表格として扱われる場面も多く、後のポップスやロックにも影響を残している。
活動が進むにつれて、中心人物のブライアン・ウィルソンが制作面で強い役割を担うようになる。ここからバンドのサウンドは、サーフ・ミュージックの枠に収まらない方向へ広がっていった。
その流れを代表する作品として、1966年の『Pet Sounds』がある。ビートルズの『Rubber Soul』に刺激を受けたブライアンが、商業性だけを狙わない構成やオーケストレーションを取り入れて制作したアルバムとして知られている。ポップ・アルバムの作り方そのものに影響を与えた作品として、よく取り上げられる。
『Pet Sounds』は、楽器編成や曲の並べ方まで含めて細かく作り込まれた作品だ。従来のヒット曲中心の感覚とは違う方法で、アルバム全体を一つのまとまりとして見せる方向へ進んでいる。
その後に制作が始まった『Smile』は、ブライアン自身が強い自信を持って進めた企画だったが、精神面の不調もあり、当時は未完のまま中止された。のちに2004年になって完成版が発表されている。
The Beach Boysは、結成時のメンバーからの変遷も含めて長く活動を続けてきた。紹介されているメンバーには、Bruce Johnston、Ricky Fataar、Blondie Chaplin、David Marksも含まれている。
ウィルソン兄弟のうち、デニス・ウィルソンは1983年、カール・ウィルソンは1998年に死去した。ブライアン・ウィルソンも長年にわたって精神疾患と向き合いながら活動を続け、2025年6月11日に82歳で死去している。
The Beach Boysの影響は、サーフ・ロックというジャンルのイメージだけにとどまらない。ヴォーカル・ハーモニーの使い方や、アルバム単位で音を組み立てる発想は、その後のポップスやロックに広く残っている。
『Pet Sounds』については、ポール・マッカートニーが『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』制作時の大きな指針になったと語っている。ジョージ・マーティンも、ブライアン・ウィルソンの影響がなければ『Sgt. Pepper's』は同じ形にならなかっただろうと述べている。