The Contortions

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The Contortions

The Contortionsとは

The Contortionsは、1970年代後半のニューヨークで生まれたノー・ウェイヴ・シーンを代表するバンドのひとつです。ロック、ジャズ、ファンク/ソウルを土台にしながら、パンクやフリー・ジャズの要素を混ぜた、ノイジーでぶつかり合うような演奏で知られています。

同時期のティーンエイジ・ジーザス&ザ・ジャークス、マーズ、DNAなどと並んで語られることが多く、ノー・ウェイヴという呼び名が広まる流れにも関わりました。ブライアン・イーノが1978年に制作したコンピレーション『No New York』に参加したことも、その位置づけを示しています。

結成とメンバー

バンドは1977年に、ボーカル/サックス奏者のジェームス・チャンス(本名ジェームス・シーグフリード)を中心に結成されました。初期編成には、ギターのパット・プレイスとジョディ・ハリス、オルガンのアデル・ベルテイ、ベースのジョージ・スコット、ドラムのドン・クリステンセンが含まれていました。

ほかにも、リッチー・ハリソン、フレッド・ウェルズ、パトリック・ジェフロワ、ジェームス・シーグフリード名義のジェームス・チャンス、チコ・ヒゲなどの名前がクレジットされています。メンバーの出入りはありましたが、中心にいたのはやはりチャンスです。

音楽的特徴

The Contortionsの音は、パンクの荒さとフリー・ジャズの不規則さをそのままぶつけたような作りです。ギター、オルガン、サックスがまとまって進むというより、各パートが別方向に動きながら、強いリズムだけが全体を引っ張っていく場面が多いです。

スタイルとしては、Experimental、New Wave、No Wave、Free Funkに分類されます。ファンクの反復やダンス感を残しつつ、演奏はかなり崩してあり、ロックの曲構成に収まりきらないところが特徴です。聴きやすさを残したノー・ウェイヴのバンドとして紹介されることが多いのも、このファンク寄りの感覚があるからだと思われます。

ライブと当時の空気

ライブでは、ジェームス・チャンスが観客を挑発するような態度を取り、実際に騒ぎに発展することもあったとされています。ノー・ウェイヴが持っていた、商業的なロックへの反発や、演奏そのものを不安定な場にする姿勢が、そのままステージに出ていた形です。

ただ、The Contortionsは単に過激なだけの存在ではなく、サックスやオルガンを含む編成で、リズムの強さを前面に出していた点が他のノー・ウェイヴ勢と少し違います。そのため、同じムーブメントの中でも比較的入り口になりやすいバンドとして扱われることがあります。

作品と活動の流れ

1978年には『No New York』に4曲を提供しました。このコンピレーションは、ノー・ウェイヴ・シーンを外に広く知らしめた重要な記録として扱われています。

翌1979年には、アルバム『Buy the Contortions』で正式なアルバム・デビューを果たしました。この時期には、作品クレジット上でチャンスの名前がバンド名より前に出る形になっていました。

その後、オリジナル編成は1980年ごろに解散します。チャンスはThe Contortions名義を続けながら、よりファンク/ディスコ寄りのJames White & The Blacksでも活動し、1979年には『Off White』を発表しています。さらに1980年代前半まで複数の名義でバンドを率いていました。

メンバーのその後

パット・プレイスは、その後評価の高いBush Tetrasに参加しました。ジョディ・ハリス、ジョージ・スコット、ドン・クリステンセンは、別の編成として8 Eyed Spyを結成しています。The Contortionsの周辺から、ニューヨークのオルタナティブな音楽シーンへ人が流れていったことが分かります。

位置づけ

The Contortionsは、ノー・ウェイヴを象徴するバンドとして語られる一方で、ファンクの要素を前に出したことで、完全な実験音楽だけでは終わらない存在でした。雑音的なギター、切れ味のあるリズム、サックスの強い音色が同居していて、後のポストパンクやアートロック、ダンス・パンクの周辺にもつながる要素があります。

活動期間そのものは長くありませんが、『No New York』と『Buy the Contortions』を軸に、1970年代末のニューヨークで何が起きていたかをかなりはっきり残したバンドです。ノー・ウェイヴを知るなら、まず名前を押さえておきたいグループのひとつです。

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