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The Crampsは、アメリカのパンク・バンドだ。1970年代にサクラメントで結成され、のちにオハイオ州アクロン、さらにニューヨークへ拠点を移している。結成の中心にいたのは、ボーカルのLux Interior(Erick Purkhiser)とギターのPoison Ivy(Kristy Wallace)の夫婦で、この2人が解散までバンドの軸だった。
活動時期は1976年から2009年まで。メンバー交代はかなり多かったが、The Crampsの名前はこの2人を中心に保たれ続けた。2009年2月にLux Interiorが死去したことで、バンドは活動を終えている。
1970年代前半、Lux InteriorとPoison Ivyはサクラメントで出会い、共通のレコード収集と音楽への関心をきっかけに組んだ。その後、1973年にアクロン、1975年にニューヨークへ移り、CBGB周辺の初期パンク・シーンに加わる。Ramones、Patti Smith、Talking Headsらと同じ時代の空気の中で活動を始めた。
1980年にはデビュー・アルバム『Songs the Lord Taught Us』を発表している。プロデュースはBig StarのAlex Chiltonが担当し、メンフィスのPhillips Recordingで録音された。この作品では、50〜60年代のロカビリー、ガレージロック、B級ホラー映画のイメージを、パンクの速さと荒さで組み替えた作りが前面に出ている。
その後もThe Crampsは、ラインナップを変えながら活動を続けた。最後の編成はLux Interior、Poison Ivy、そしてドラムのHarry Drumdiniだった。
The Crampsの音は、Garage Rock、Punk、Psychobillyにまたがる。ギターはリフ中心で、ビートは単純で速い曲が多く、ロカビリー由来の要素が土台にある。そこにホラー映画やB級映画のモチーフを重ねるやり方が特徴的だ。
サウンド面では、古いロックンロールやガレージ・バンドの感触を残しつつ、パンクの攻撃性を入れている。派手な技巧を前に出すタイプではなく、曲の骨格をシンプルに保ちながら、歌い方や演奏のテンションで独自性を出していた。
在籍メンバーは非常に多いが、中心人物は一貫してLux InteriorとPoison Ivyだった。ドラムやベース、ギターは時期ごとに入れ替わっている。
このほかにも、Miriam Linna、Jim Sclavunos、Mike Metoff、Fur Dixon、Nickey Alexander、Doran Shelley、Scott Franklinなどが参加している。時期ごとの顔ぶれは変わっても、The Crampsの基本線は大きく変わっていない。
The Crampsは、後のサイコビリーの起点として扱われることが多い。NekromantixやTiger Armyのような後続バンドに影響を与えたとされている。ロカビリーとパンクをつなぐだけでなく、ホラー映画的な美学を演奏と見た目の両方に持ち込んだ点も、後のバンドに引き継がれている。
パンクの初期シーンにいながら、単純な反抗性だけでなく、古いアメリカン・ロックンロールやB級文化への接続を強く打ち出したところがThe Crampsの重要な点だ。CBGB周辺の文脈の中でも、かなり独自の立ち位置を作っていたバンドだ。
現在は公式InstagramやFacebookのページ、Wikipediaなどで基本情報を確認できる。ディスコグラフィやメンバー変遷を追うと、活動の長さと入れ替わりの多さがはっきり見える。