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The Cuban Heelsは、1977年にスコットランドのグリーノックで結成されたロック・バンドだ。中心になったのは、ギターのローリー・カフ、ベースのポール・アーマー、ドラムのデイヴ・ダンカンで、同年10月にジョニー・アンド・ザ・セルフ・アビューザーズを離れたジョン・ミラーキーがヴォーカルとして加入した。
このバンドは、スコットランドのニュー・ウェイヴ/ポストパンク・シーンの流れの中で登場した。ジョン・ミラーキーは、のちにシンプル・マインズへつながるジョニー・アンド・ザ・セルフ・アビューザーズのメンバーだった人物で、The Cuban Heelsはその周辺の動きとあわせて語られることが多い。とはいえ、バンド自体はミラーキー加入前から活動していた。
ジャンルはロック、スタイルはニュー・ウェイヴとして整理される。デビュー時のシングルでは、ペトゥラ・クラークの「Downtown」をカバーしつつ、自作曲「Smok Walk」も収録していて、カバーとオリジナルを並べる形をとっている。以降のシングルには「Walk On Water」「Sweet Charity」「My Colours Fly」があり、BBCのジョン・ピールの番組でもセッションを重ねている。
音楽面では、70年代末から80年代初頭のスコットランドのニュー・ウェイヴ/ポストパンクの文脈の中で受け止められている。シングル中心の活動で、ラジオ・セッションも残している点から、当時のインディペンデントなシーンと近い動きをしていたことがうかがえる。
1978年春、独立レーベルHousewives Choice Recordsからデビュー・シングルを発表した。その後も1980年に「Walk On Water」、1981年に「Sweet Charity」と「My Colours Fly」をリリースしている。1981年には唯一のスタジオ・アルバム『Work Our Way to Heaven』を発表し、その後は活動を終えたとみられている。
The Cuban Heelsは、シンプル・マインズとつながる人物が関わっていたことで名前が出ることがある。ジョン・ミラーキーの加入は、ジョニー・アンド・ザ・セルフ・アビューザーズ解散後の流れの中で起きたもので、同時期のスコットランド・ロックの人の動きが見える例でもある。バンドそのものは、そうした周辺事情だけでなく、独自にシングルやアルバムを残した存在として記録されている。
短い活動期間ながら、The Cuban Heelsはスコットランドの70年代末ニュー・ウェイヴの一角を担ったバンドとして残っている。シングル、BBCセッション、そして1981年のアルバムを通して、当時のローカル・シーンの輪郭が見えてくる。