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The Danse Societyは、1980年にイングランド・バーンズリーで結成されたポストパンク/ゴシックロック・バンドです。ジャンル表記としてはElectronicとRockが並び、スタイルとしてはNew Wave、Post-Punk、Goth Rockにまたがります。初期メンバーはPaul Gilmartin(ドラム)、Paul Nash(ギター)、Steve Rawlings(ボーカル)、Lyndon Scarfe(キーボード)、Tim Wright(ベース)でした。
バンド名はDanse Society表記でも知られ、初期は自主レーベルから作品を発表しています。特にシングル「Seduction」は英国インディーチャートで好成績を収め、その後Aristaと契約しました。
初期のThe Danse Societyは、ジョイ・ディヴィジョンの影響を受けたサウンドで知られています。冷たい質感のシンセサイザー、うねるベースライン、低めの男性ボーカルを組み合わせた作りで、後に定着するゴシックロックの音像に近い要素を早い段階で示していました。
1982年には自主レーベルからシングル「Clock」を発表し、続くアルバム『Seduction』はUKインディーチャートで3位を記録しています。1983年の『Heaven Is Waiting』ではシングル「Somewhere」が注目され、バウハウスやシスターズ・オブ・マーシーと並んで語られることの多い時期を築きました。
『Heaven Is Waiting』の後、Lyndon Scarfeが脱退し、David Whitakerが加入しました。バンドはAristaから「Say It Again」「Hold On」の2枚のシングルをリリースしています。その後、過去曲を再録した『Heaven Again』という構想もありましたが、実現しませんでした。
最終的にバンドはAristaを離れ、新曲のデモをまとめた1986年の『Looking Through』を自主レーベルから発表しています。Steve Rawlingsはその後に別のプロジェクトを始め、他のメンバーはJohnny in the Cloudsとして活動を続けましたが、音源は残していません。
2009年末、Paul Gilmartin、Paul Nash、David Whitakerが24年ぶりに再会し、バンド再結成を決めました。当初はSteve Rawlingsも参加する予定でしたが、最終的にはMaethelyiahがボーカルを担当し、2011年に再結成作『Change of Skin』が発表されています。
その後も活動は続き、Martin Robertsがベースで参加した『Scarey Tales』(2013年)、Iain HunterとJack Cooperを迎えた『VI』(2015年)、EP『FUTUR1ST』(2018年)、『Sailing Mirrors』(2020年)、アーカイブ音源や初期作のリマスターを含む『40 years of Danse』(2020年)、そして2024年の『The Loop』へとつながっています。
The Danse Societyの特徴は、ポストパンクの硬さと、シンセサイザーを前に出した構成にあります。ギター、ベース、ドラムの基本編成に加えてキーボードが重要な役割を持ち、リズムは直線的で、ボーカルは深めの音域で歌われることが多いです。初期作品では、その組み合わせが冷たい質感と推進力を同時に作っています。
ジャンル表記としてはニューウェイヴやポストパンクに含まれますが、ゴシックロックの初期形として参照されることも多いバンドです。後続のシスターズ・オブ・マーシーらが成功した路線の土台を作ったグループの一つとして見られています。
まずは『Seduction』と『Heaven Is Waiting』から入ると、初期のバンド像がつかみやすいです。シングルでは「Seduction」「Clock」「Somewhere」が重要な曲として挙げやすいです。再結成後の作品まで追うと、初期のポストパンク寄りの作りから、後年の再構築されたサウンドまで続けて確認できます。
The Danse Societyは、80年代初頭の英国ゴシックロックを語るときに外しにくいバンドです。初期のシーンを押さえたい人には、チェックしておきたい存在です。