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The Ghostは、1969年にイングランド・バーミンガムで結成されたロック・バンドだ。活動期間はかなり短く、1960年代末から1970年代初頭にかけてのごく限られた時期に存在した。バンド名は当初「Holy Ghost」だったが、すぐに「The Ghost」に短縮された。
Paul Eastmentは、以前サイケデリック・ロック・バンドのVelvet Foggに在籍していた人物で、ブラック・サバスのギタリスト、トニー・アイオミの従弟としても知られている。こうした背景もあって、The Ghostの周辺には当時の英国ロック・シーンとのつながりが見える。
1969年末、The Ghostはシングル「When You're Dead」でデビューした。この曲はPaul EastmentとPaul William Keetleyの共作で、米西海岸サウンドの影響がうかがえる内容として紹介されている。続いて1970年1月、唯一のアルバム『When You're Dead - One Second』をGemini Recordsから発表した。
アルバム発表後、Shirley Kentはソロ活動のため脱退し、1970年にアルバム未収録シングル「I've Got to Get to Know You」を残してバンドは解散した。活動期間は短いが、残された音源は現在でも英国サイケデリック・ロックの文脈で取り上げられている。
The Ghostの音楽は、サイケデリア、フォークロック、プログレッシブ・ロックが混ざった作りになっている。プロフィールでは、暗いイメージとサイケデリアの組み合わせが特徴として挙げられており、そこに高く伸びるハーモニー、歪んだギター、Farfisaオルガンの音が重なる。
派手なヒット曲を残したバンドではないが、音の要素ははっきりしている。歌のパートは複数の声を使った構成が多く、ギターは荒さのある音で前に出る。キーボードにはFarfisaオルガンが使われていて、60年代末の英国サイケらしい質感を作っている。
このアルバムは1970年にリリースされた唯一のスタジオ作だ。内容は一枚の中でサイケデリック・ロックだけに寄らず、フォークロックやプログレ的な展開も含んでいる。ジャケットも印象的で、大きな墓石を囲む5人の半透明の幽霊のような姿が描かれている。
現在は流通量が少なく、コレクターの間で再評価されている。音源自体が希少なので、英国サイケデリック・ロックの隠れた作品として扱われることが多い。
The Ghostは、活動期間の短さに対して残した印象がはっきりしているバンドだ。バーミンガム発の英国サイケデリック・ロックとして、少ない音源の中に当時の空気をそのまま閉じ込めたような存在として記録されている。