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The Greatest Show On Earthは、1968年にギタリストのGarth Watt-Royと、その弟でベーシストのNorman Watt-Royを中心に結成されたロックバンドだ。Blood, Sweat & TearsやChicagoのような、ホーン・セクションを前面に出した編成を目指して作られたバンドとして知られている。
編成は時期によって変化するが、オルガンのMick Deacon、ドラムのRon Prudence、ホーン隊のDick Hanson、Tex Philpotts、Ian Aitchisonらを含む8人編成で活動していた。初期のヴォーカルはアメリカ出身のOzzie Laneが担当し、その後Colin Horton-Jenningsに交代している。
1969年、The Greatest Show On Earthは、EMIの新興レーベルとして立ち上がったHarvest Recordsと契約した初期のバンドの一つになった。Harvest Recordsはプログレッシブ系の作品を多く扱ったレーベルで、このバンドもその流れの中で紹介されることが多い。
1970年にはデビュー作『Horizons』を発表し、続けて『The Going's Easy』をリリースした。両作とも、Hipgnosisが手がけたアルバムジャケットでも知られている。Hipgnosisは多くのロック作品で印象的なアートワークを残したデザイン集団で、このバンドの作品もその一例として扱われている。
音楽面では、Psychedelic Rock、Blues Rock、Prog Rockの要素を含むロックバンドとして整理できる。ホーン・セクションを備えた編成なので、ギター、オルガン、ベース、ドラムに加えて、管楽器のフレーズが前に出る場面が多い。
Blood, Sweat & TearsやChicagoを参照して組まれたバンドなので、ロックのリズム隊にブラスを重ねた構成が大きな特徴だ。単純なギター・バンドではなく、アレンジの段階でホーンの役割がはっきりしている点が、このグループの見どころになっている。
シングル「Real Cool World」はヨーロッパでヒットし、スイスでは1位を記録している。アルバム単位では大きな商業的成功にはつながらなかったが、この曲はバンドの代表的な楽曲として名前が挙がることが多い。
『Horizons』と『The Going's Easy』を出したあと、バンドは1971年に解散した。活動期間は長くないが、Harvest Recordsの初期カタログに名を残し、ホーン入りロックの一例として記録されている。
その後、作品は1994年にCD化され、1997年には2作を1枚のCDにまとめた形でも再発されている。現在では、オリジナル盤だけでなく再発盤から触れやすいバンドになっている。
特にNorman Watt-Royは、その後Ian Dury & the Blockheadsのベーシストとして注目されるようになった。1977年以降の活動では、「Hit Me with Your Rhythm Stick」のベースラインを手がけたことで知られている。The Greatest Show On Earthの時点ではまだ初期のキャリアにあたるが、後年の活躍を見ると、ここでの経験が重要な通過点だったことがうかがえる。
The Greatest Show On Earthを聴くなら、ホーンの配置とリズムの組み方に注目すると分かりやすい。ロックの基本編成にブラスをどう組み込むか、オルガンをどう使うか、曲ごとの展開をどう作るかが、バンドの個性として見えやすい。
また、Hipgnosisによるジャケットも含めて作品を追うと、当時のHarvest Records周辺の空気も見えてくる。短い活動期間ながら、1960年代末から1970年代初頭の英国ロックの一断面をそのまま残したバンドとして見ると整理しやすい。