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The Heath Brothersは、1975年にフィラデルフィアで結成されたアメリカのジャズ・バンドだ。中心になったのは、ジミー、パーシー、アルバート(トゥーティー)のヒース三兄弟で、結成当初はピアニストのスタンリー・カウエルを含むカルテット編成だった。
ジャンルの表記はJazz、Folk、World、& Countryとなっているが、実際の活動ではJazz-Funk、Hard Bop、Modal、Spiritual Jazzの要素が目立つ。バンド名義のクレジットにも、Albert, Jimmy And Percy Featuring Stanley Cowellの表記があり、初期の編成や時期によって名前の出方が少し変わっている。
ヒース・ブラザーズが動き出した直接のきっかけは、モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)が一時的に活動を休止していたことだった。ベーシストのパーシー・ヒースは、1952年にレイ・ブラウンの後任としてMJQに加入して以降、断続的に40年以上在籍した人物で、チャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、ジョン・コルトレーン、オーネット・コールマンらとの共演歴もある。
そのパーシーに加えて、サックス奏者のジミー、ドラマーのアルバートという三兄弟がまとまって活動できる状況が生まれ、グループとしてのヒース・ブラザーズが始まった。兄弟それぞれがジャズ史の中で実績を積んでいたので、結成時点でかなり実力のある編成だったことがわかる。
初期編成では、三兄弟にスタンリー・カウエルが加わったカルテットだった。その後、ギタリストのトニー・パローニ、ジミーの息子であるパーカッション奏者のJames Mtumeが参加し、編成は広がっていく。
ドラマーのアルバートは早い段階でグループを離れ、その後任としてAkira Tanaが参加した。1983年の最終作ではアルバートが再び復帰している。バンドはパーシーが2005年に亡くなるまで活動を続けた。
ヒース・ブラザーズの音楽は、ハード・バップを土台にしながら、モーダルな展開やスピリチュアル・ジャズ寄りの感触、さらにジャズ・ファンクのリズム感を取り込んでいる。スタンリー・カウエルの参加があることで、ピアノの和声や展開にモダンな色が入りやすく、そこに三兄弟の演奏経験が重なる形だ。
演奏面では、ジミーの管楽器、パーシーのベース、アルバートのドラムという役割がはっきりしていて、そこにギターやパーカッションが入ることで、アンサンブルの厚みが増している。コロンビアで4作、アイランドで2作のアルバムを残しており、レーベルをまたいで活動していた点も特徴的だ。
1975年のStrata Eastでの録音が、グループの出発点になっている。その後はコロンビアで4作、アイランドで2作を制作し、1983年の最終作まで活動が続いた。編成の入れ替わりはあったものの、三兄弟を軸にしたグループとして長く続いた。
パーシー・ヒースはMJQでの長い活動歴を持ち、ジャズの重要な現場をいくつも経験していた。そうした背景があるため、ヒース・ブラザーズも単なるサイドプロジェクトではなく、各メンバーの経歴がそのまま反映されたグループとして見ておくとわかりやすい。
ヒース・ブラザーズは、兄弟それぞれのキャリアを背景にしながら、1970年代以降のジャズの流れの中で活動したグループだ。ハード・バップ、モーダル、ジャズ・ファンク、スピリチュアル・ジャズの要素をまたぎながら、編成の変化も含めて記録が残っている。