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The Isley Brothersは、アメリカ・オハイオ州シンシナティ出身のR&B/ソウル・グループだ。1950年代前半に活動を始め、ロック、ポップ、ファンク/ソウルをまたぐ幅広い作品を残してきた。初期メンバーはO’Kelly Isley、Rudolph Isley、Ronald Isley、そしてVernon Isleyで、Vernonは1955年に交通事故で亡くなっている。
1959年には初期の代表曲「Shout!」を発表し、グループ名を広く知られるようになった。その後、1963年に自主レーベルT-Neckを立ち上げ、1965年にはMotownと契約して「This Old Heart Of Mine (Is Weak For You)」をヒットさせている。1968年にMotownを離れたあと、1969年にT-Neckを再始動し、「It's Your Thing」で自分たちの色を前面に出した。
このグループでよく知られている話のひとつが、1964年ごろに若き日のJimi HendrixがT-Neckのバックバンドでリードギターを弾いていた時期だ。Hendrixは彼らのレコーディングにも参加しており、The Isley Brothersの周辺には60年代のロック史とつながるエピソードが残っている。
1973年には弟のErnie IsleyとMarvin Isley、そしてO’Kellyの義弟Chris Jasperが正式加入し、編成が大きく変わった。この時期以降は、Ernieのギターを前面に出したファンク寄りのロック・サウンドが軸になり、「Between the Sheets」「Choosey Lover」「For the Love Of You」などが続いた。1983年の「Between the Sheets」は、のちにヒップホップで頻繁にサンプリングされる曲のひとつになっている。
The Isley Brothersの特徴は、R&B、ソウル、ロック、ファンクを行き来する構成にある。初期はゴスペル由来のコーラスとR&Bの流れを持ち、Motown時代にはポップ寄りのソウルを録音した。その後は自主レーベルを使いながら、ギターを押し出した編成やリズムの強い曲作りを進めていく。
特に1970年代以降は、Ernie Isleyのギターが重要な役割を担っている。Jimi Hendrix直系とも受け取られるプレイが、ファンク・ロック色の強い楽曲で目立つ。そこにRonald Isleyのリード・ヴォーカルが乗る形で、曲ごとの輪郭がはっきりしている。
The Isley Brothersは、1950年代から現在まで6つの年代にまたがってBillboardチャートにヒットを送り込んできた。長い活動の中で、時代ごとに音の作り方を変えながらも、グループ名で継続して作品を残している。
また、1983年の「Between the Sheets」は、The Notorious B.I.G.の「Big Poppa」をはじめ、A Tribe Called QuestやJay-Zなど、多くのヒップホップ・アーティストにサンプリングされてきた。曲そのものが後年の制作現場で参照されている点も、このグループの存在感を示している。
Ronald Isleyは、90年代以降にR. Kellyのプロデュース作『Mission To Please』などを通じて「Mr. Biggs」の愛称でも知られるようになった。グループとしての活動とあわせて、メンバー個々の動きも広く注目されてきた。
Rock & Roll Hall of Fameには1992年にパフォーマー部門で殿堂入りしている。活動の長さだけでなく、ロック、ソウル、ファンクのあいだを行き来しながら曲を残してきた点で、The Isley Brothersはかなり独特な立ち位置にいるグループだ。