Vinyl Record Reviews
The Jackson 5は、アメリカ・インディアナ州ゲーリーで結成された兄弟グループだ。メンバーはジャッキー、ティト、ジャーメイン、マーロン、マイケルの5人で、父親のジョセフ・ジャクソンが活動をまとめていた。ジャンルはFunk / Soul、スタイルはSoulに分類される。
活動は1960年代半ばに始まり、地元のタレントショーやチトリン・サーキットで経験を積んだ。1967年には地元レーベルのSteeltown Recordsと契約し、「Big Boy」などを発表している。その後、Bobby Taylor & The VancouversのBobby Taylorに見出され、1968年7月にMotownでオーディションを受けた。
Motownの会長Berry Gordyは当初、子供グループとの契約に慎重だったが、オーディションテープをきっかけに契約へ進んだ。Steeltownとの契約があったため、正式なMotown契約は1969年3月になっている。
Motown移籍後のThe Jackson 5は、デビュー直後から強い勢いを見せた。「I Want You Back」「ABC」「The Love You Save」「I'll Be There」の4曲が連続でBillboard Hot 100の1位を獲得している。これは当時のポピュラー音楽史で初めての記録だった。
特に「ABC」は、ビートルズの「Let It Be」を1位から押し下げたことでも知られている。グループの名前が広く知られるきっかけになった楽曲のひとつだ。
The Jackson 5の曲は、モータウンらしい明快なメロディと、ソウルの歌唱を土台にしている。ファンクやソウルの要素が入りつつ、リズムははっきりしていて、コーラスも前に出る構成が多い。マイケル・ジャクソンの若い声と、兄弟それぞれの掛け合いがグループの特徴になっている。
代表曲を聴くと、ベースライン、手拍子、ホーン、コール&レスポンスの組み合わせがわかりやすい。ダンス向けのビートと、ポップスとしての聴きやすさが両立している点も、このグループの大きな要素だ。
後にグループ名はThe Jacksonsへ変更される。MotownからEpicへ移籍した際の動きで、JermaineはMotownに残り、末弟のRandyが加入した。プロフィール上では、Tito Jackson、Jermaine Jackson、Marlon Jackson、Randy Jackson、Michael Jacksonが主要な構成として挙げられている。
The Jackson 5は、兄弟グループの成功例としてよく取り上げられる。子供のグループとしてスタートしながら、Motownのヒット制作の中で大きく成功した点が特徴だ。1970年代以降のポップス、R&B、ソウルの文脈でも参照されることが多い。
1997年にはRock and Roll Hall of Fameに殿堂入りしている。現在も公式サイトやSNSアカウントがあり、過去の活動だけでなく、グループの歴史をたどる入口にもなっている。