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The Jimmy Castor Bunchは、Jimmy Castorをリーダーに、ソングライティング・パートナーでありプロデューサーでもあるJohn Pruittを中心に活動したアメリカのソウル/ファンク・グループ。編成にはGerry Thomas、John Pruitt、Lenny Fridie、Harry Jensen、Doug Gibson、Jeffrey Grimes、Ellwood Henderson、Robert Manigault、Ray Brown、Paul Forney、William King、Leburn Maddoxらが名を連ねている。
プロフィール上ではソウル/ファンク/ディスコのグループとして扱われていて、楽曲によってはラテンの要素が入ることもある。実際、Jimmy Castor自身が1950年代のドゥーワップからキャリアを始め、その後はラテン・ジャズ寄りの活動も行っている。
Jimmy Castorの活動はかなり早い時期までさかのぼる。10代だった1956年には、Jimmy and the Juniorsを結成し、「I Promise to Remember」の原曲を書いて録音している。この曲は同年にFrankie Lymon & The Teenagersがカバーしてヒットしたことで広く知られるようになった。
その後の60年代には、Castorはスタイルを変えながら活動を続け、ラテン・ジャズ路線にも触れている。The Jimmy Castor Bunchは、そうした流れの中でソウル、ファンク、ディスコを軸にしたグループとして展開していく。
グループが商業的に大きく注目されたのは、1972年のアルバム『It's Just Begun』。この作品には表題曲「It's Just Begun」と、「Troglodyte (Cave Man)」が収録されている。
「Troglodyte (Cave Man)」は全米R&Bチャートで4位、Hot 100で6位まで上昇し、売上100万枚を超えるヒットになった。ノベルティ色のあるファンク曲として扱われることが多いが、当時のチャート成績を見ると、かなり広い層に届いた曲だったことがわかる。
一方の「It's Just Begun」は、ブレイクビートが注目され、ブレイクダンスやB-boyカルチャーで定番の素材として使われるようになった。サンプリングの面でも存在感が大きく、Mos DefやBomb the Bassを含め、100回以上サンプリングされたとされている。
The Jimmy Castor Bunchの名前が現在まで残っている大きな理由のひとつは、ヒップホップとの接点にある。特に「It's Just Begun」は、サンプリング素材として繰り返し使われてきた。BBCが「音楽史上もっともサンプリングされたアーティストの一人」と評している点からも、その影響の大きさがうかがえる。
単に70年代ファンクの人気グループというだけでなく、後のラップ、ブレイクダンス、DJ文化の現場で参照され続けた存在として見ると、The Jimmy Castor Bunchの立ち位置はかなり重要だ。ファンクを聴く入口としても、ヒップホップの元ネタをたどる視点でも、押さえておきたいグループだと思う。