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The Oneは、オランダの音楽家・プロデューサー、Timothy van der Holstによるプログレッシブ・ロック・プロジェクトだ。ジャンル表記はRockで、スタイルとしてはProg Rock、Symphonic Rockが挙がっている。プロフィール上でも、オランダ発のプログレッシブ・ロック・バンドとして紹介されている。
中心人物のTimothy van der Holstは、The One以前から長く音楽制作に関わってきた人物だ。1980年代にYes、King Crimson、Genesisなどを聴いて育ち、その後はThe Jazzinvaders、The Soul Snatchers、Laura Vaneといったジャズやソウル系のプロジェクトで、20枚以上のアルバムを手がけてきた。The Oneは、そのキャリアを経て本格的に取り組んだプログレッシブ・ロック作品として位置づけられている。
2023年に発表されたデビュー作『Sunrise』は、The Oneの出発点となる作品だ。制作は主にvan der Holst自身のスタジオで行われ、イギリスのミュージシャン兼作詞家Frank "Fish" Ayres、オランダ人ギタリストEdwin in 't Veld、イギリス人シンガーMax Gilkesらが参加している。
このアルバムはコンセプト作品で、現実と信仰の境界を追い求める科学者を主人公にしている。van der Holstは、70年代のプログレッシブ・ロック・バンドの精神性を受け継ぎつつ、メロディとリズムを重視した「アトモスフェリック・プログ」を目指したと語っている。
The Oneの音楽は、プログレッシブ・ロックとシンフォニック・ロックを軸にしている。長年の制作経験を持つvan der Holstが中心にいるため、曲作りやアレンジには細かな設計が見える。70年代プログレの影響を受けながらも、単に過去の様式をなぞる形ではなく、メロディやリズムの組み立てを重視している点が特徴として挙げられる。
また、コンセプト作としてストーリーを持たせているところも、このプロジェクトの大きな要素だ。作品単位で世界観を作る姿勢は、プログレッシブ・ロックの文脈とつながっている。
The Oneは、ライブ活動を経てバンドとしての一体感を深めたうえで、2025年11月には2作目『Lighter Than Air』をConstruction Recordsから発表している。デビュー作の段階でコンセプト性のある作品を提示し、その後も作品発表を続けているので、プロジェクトとして活動を広げている流れが見える。