The Paul Butterfield Blues Band

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The Paul Butterfield Blues Band

The Paul Butterfield Blues Bandとは

The Paul Butterfield Blues Bandは、1963年にポール・バターフィールドを中心にシカゴで結成されたアメリカのブルースロック・バンドだ。ジャンルはRock、Jazz、Blues、Funk / Soulにまたがり、スタイルとしてはBlues Rock、Soul、Electric Blues、Harmonica Bluesが挙げられる。

バンド名にある通り、中心人物はハーモニカ奏者のポール・バターフィールドで、シカゴのブルース・シーンを土台にした編成で活動を始めた。

結成の背景と初期メンバー

バターフィールドは、シカゴ大学で知り合ったキーボードのマーク・ナフタリン、ギターのエルヴィン・ビショップを誘い、さらにサウスサイドのクラブで出会ったギタリストのマイク・ブルームフィールドが加わった。リズム隊には、ハウリン・ウルフのバンドで演奏していたベースのジェローム・アーノルドと、ドラムのサム・レイが入った。

この編成には白人と黒人のミュージシャンが混在しており、当時のブルース/ロック・バンドとしては数少ない人種混合グループのひとつだった。シカゴの電化ブルースを、ロック時代のフォーク、カレッジ、フェスティバルの場へ持ち込んだ存在として見られている。

音楽的な特徴

バンドの軸にあるのは、シカゴ・ブルースを電気楽器で鳴らすスタイルだ。そこにハーモニカを前面に出した演奏が加わり、ブルース・ロックの形を作っていった。

初期の演奏には、ブルースの定型だけでなく、ソウルやジャズの要素も入っている。特に1966年の『East-West』では、13分に及ぶ表題曲でジャズやインドのラーガ形式を取り入れていて、バンドの方向性が広がっている。

代表作と活動の流れ

  • 1965年に1stアルバム『The Paul Butterfield Blues Band』でデビュー
  • 1966年の『East-West』で、ジャズやインド音楽の要素を含む長尺曲を発表
  • シカゴ・ブルースを基盤にしながら、ロックの文脈へ活動の場を広げた

デビュー作ではブルース・バンドとしての輪郭を示し、『East-West』ではその枠を少し押し広げた流れが見える。録音作品を追うと、バンドが単なるブルース再現ではなく、ロックの中でブルースをどう鳴らすかを試していたことがわかる。

ボブ・ディランとの関わり

このバンドは、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでも知られている。そこでボブ・ディランが、マイク・ブルームフィールド、ジェローム・アーノルド、サム・レイをバックバンドとして起用し、初めてエレクトリック編成でライブ演奏を行った。これは当時のフォーク・シーンにとって大きな転換点として記録されている。

メンバーについて

メンバーには、ポール・バターフィールド、マイク・ブルームフィールド、エルヴィン・ビショップ、マーク・ナフタリン、サム・レイ、ジェローム・アーノルドのほか、フィリップ・ウィルソン、トレヴァー・ローレンス、デヴィッド・サンボーン、スティーヴ・マダイオ、バジー・フェイテンなどの名前がある。編成は時期によって変わっている。

特に初期メンバーの組み合わせは、シカゴのブルース・クラブと大学周辺の音楽文化が交差した形になっている。そこから出てきた演奏が、ブルースをロックの観客に届ける役割を担った。

聴くときのポイント

The Paul Butterfield Blues Bandを聴くときは、まずポール・バターフィールドのハーモニカに注目したい。ギターのブルームフィールドやビショップ、ナフタリンのキーボード、そしてリズム隊の動きが重なることで、シカゴ・ブルースの骨格がはっきり出る。

『East-West』のような長尺曲では、ブルースの進行だけでなく、ジャズ寄りの展開や即興的な流れも見えてくる。ブルース・ロックの初期形を追うときに、外せないバンドのひとつだ。

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