The Sound

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The Soundとは

The Soundは、1979年から1988年まで活動したイギリス・サウスロンドンのポストパンク・バンドだ。中心人物はアドリアン・ボーランドで、元The Outsidersのグラハム・ベイリー、ドラマーのマイク・ダドリー、キーボード奏者のBi Marshallを加えて始動した。メンバーにはその後、コルヴィン・“マックス”・メイヤーズも加わっている。

結成までの流れ

ボーランドは1975年ごろ、ウィンブルドンでThe Outsidersを結成し、1977年には『Calling All Youth』を発表している。この作品は、英国パンクにおける初期の自主制作アルバムとして扱われることが多い。The Outsiders解散後、ボーランドはベイリーとともにThe Soundを立ち上げ、南ロンドンのポストパンク・シーンで活動を始めた。

音楽的な特徴

1stアルバム『Jeopardy』(1980年)では、パンク由来の単純なリフと強いドラムが前面に出ている。批評面ではこの作品が高く評価された。

続く『From the Lions Mouth』(1981年)では、よりメロディアスな方向に寄り、暗く内省的な音像がはっきりしてくる。比較対象としてJoy Divisionの名前が挙がることが多いが、The Soundはそこにパンク由来の推進力を残している。

その後の『All Fall Down』(1982年)、『Heads and Hearts』(1985年)、『Thunder Up』(1987年)まで、スタジオ・アルバムは通算5作。作品ごとに音の輪郭は変わるが、初期の硬いリフと、後期に進むほど前に出てくるメロディの組み立ては、バンドの軸として見やすい。

メンバーについて

  • Adrian Borland: フロントマン。The Soundの中心人物。
  • Graham Bailey: 元The Outsidersのベーシスト。
  • Michael Dudley: ドラムを担当。
  • Bi Marshall: 1979年から1980年12月までキーボードを担当。
  • Colvin “Max” Mayers: キーボード/ギターを担当。
  • Benita Biltoo: メンバーとして記録されている。

評価とその後の再評価

The Soundは活動当時、商業的には大きな成功を残していない。一方で、Psychedelic Furs、Echo & the Bunnymen、U2、Joy Divisionと並べて語られることがあり、作品の完成度が見直されてきた。なぜ大きく売れなかったのか、という点は今も話題になりやすい。

2005年ごろにレーベルによるCD再発が進み、そこから再評価が加速した。2016年にはドキュメンタリー映画『Walking in the Opposite Direction』が制作され、2024年には伝記も出版されている。現在は「見過ごされてきたポストパンク・バンド」として紹介されることが多い。

アドリアン・ボーランドについて

ボーランドは長くスキゾアフェクティブ障害を抱えていたとされ、1999年4月26日にウィンブルドン駅で亡くなった。41歳だった。コルヴィン・“マックス”・メイヤーズも1993年12月にエイズで亡くなっている。

聴くときのポイント

The Soundを追うなら、まず『Jeopardy』でバンドの出発点を確認して、そのあと『From the Lions Mouth』で音の広がりを聴く流れがわかりやすい。初期ポストパンクの中でも、リズムの硬さとメロディの置き方がはっきりしていて、アルバムごとの変化も追いやすい。

今あらためて聴くと、当時の同時代バンドと比べながら、それぞれの曲がどこに重心を置いているかを見やすい。The Soundは、そういう聴き方に向いたバンドだ。

ジャンル・スタイル

Rock New Wave Post-Punk
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