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The Splash Bandは、ドイツのダンス・プロジェクトとして知られている。プロフィールでは、ジョン・カーペンターのサウンドトラック素材をイタロっぽいダンス・バージョンに仕立てることを得意にしたユニットとして紹介されている。メンバーにはPit Löw、Ralf Hennings、Joe Pöhlmann、Batschleffの名前が挙がっている。
このプロジェクトの核にあるのは、映画監督であり作曲家でもあるジョン・カーペンターの楽曲だ。ウェブ上の情報では、The Splash Bandはカーペンター自身が手がけたシンセサイザー主体のサウンドトラックを、当時流行していたイタロ・ディスコ寄りのダンス・ミュージックへ組み替えることに特化していたとされている。
中心人物はラルフ・ヘニングスとされ、1984年のアルバム『The Music Of John Carpenter』が代表作として挙げられる。この作品では、『ダーク・スター』『要塞警察』『ハロウィン』『霧』など、初期カーペンター作品のメインテーマが取り上げられている。
The Splash Bandの音作りは、原曲の不穏なシンセ・リフや反復感を残しながら、リズムを4つ打ち寄りのダンス・トラックに寄せている点に特徴がある。サウンドトラックの持つ冷たい質感を保ちながら、クラブ向けのテンポ感に置き換えているのがポイントだ。
ジャンル分けではElectronic、Stage & Screenに入り、スタイルとしてはSynth-pop、Disco、Themeが挙げられている。映画音楽を素材にしつつ、当時のディスコ/シンセ・ポップの文脈へ接続している形になる。
単発シングルとして出た曲もあり、ウェブ検索での情報では「Christine」「The End(要塞警察)」「Die Klapperschlange(ニューヨーク1997)」「Starman」「Big Trouble In Little China」などのタイトルが確認できる。これらはアルバム収録曲とは別に扱われたものとして紹介されている。
なお、プロフィールには例外として、[m189445] と [r799156] はジョン・カーペンターとは無関係と記されている。また、[m=13899]、[m=698544]、[m=13912] は The Splash Band 名義なしでリリースされたとある。
映画音楽をイタロ・ディスコ化するというかなり絞った方向性のプロジェクトだけど、カーペンター作品のシンセ・テーマをダンス・ミュージックとして再構成した点で、ホラー映画音楽好きやシンセ周辺のリスナーから参照されることがある。後年のシンセウェイヴ再評価の流れでも名前が出ることがあるようだ。
オリジナルの空気感をどこまで残しているか、どこからダンス向けに振っているかを聴き比べると、The Splash Bandの作業の方向性が見えやすい。カーペンターのメインテーマを知っている人ほど、こうしたアレンジの差がわかりやすいはずだ。