The Waitresses

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The Waitresses

The Waitressesとは

The Waitressesは、オハイオ州アクロン出身のギタリスト/ソングライター、クリス・バトラーを中心に結成されたニューウェイヴ・バンドだ。実験的なポストパンクの要素を含みつつ、ロック、ポップ、エレクトロニックの感触をあわせ持つグループとして知られている。のちに拠点をニューヨークへ移したことも、活動の流れをたどるうえで押さえておきたい点だ。

バンドの活動歴

バンドの中心人物はクリス・バトラーで、リードボーカルにはパティ・ドナヒューが参加していた。The Waitressesは1980年代前半に作品を発表し、1983年に解散している。残した主な作品は、アルバム『Wasn't Tomorrow Wonderful?』『Bruiseology』、そしてEP『I Could Rule the World If I Could Only Get the Parts』だ。

活動期間は長くないが、シングル曲を中心に印象を残したバンドとして語られることが多い。メンバーにはクリス・バトラー、マーズ・ウィリアムズ、ラルフ・カーニー、ホリー・ベス・ヴィンセント、デイヴィッド・ホフストラ、ビリー・フィッカ、ダン・クレイマン、トレイシー・ワームワース、パティ・ドナヒュー、スチュアート・オースティン、アリエル・ワーナー、パティ・ダーリングらが名を連ねている。

音楽的な特徴

The Waitressesの音楽は、ニューウェイヴを軸にしながら、ギター主体のロック感と電子的な質感を行き来する作りになっている。ポストパンク由来のひねりがあり、単純に整ったポップソングへ寄せるのではなく、言葉の置き方やリズムの運びに工夫が見える。

とくに歌詞の面では、皮肉やユーモアを前面に出した書き方が目立つ。1982年のシングル「I Know What Boys Like」はその代表例で、オーストラリアではトップ10入りしたという記録がある。楽曲そのものだけでなく、語り口の強さでも注目された曲だ。

「Christmas Wrapping」とその後の評価

代表曲としてよく挙げられるのが「Christmas Wrapping」だ。これは、レーベルのZeレコーズからクリスマス企画コンピレーション向けのオリジナル曲を求められたクリス・バトラーが、短い時間で詞を書き上げたという逸話が残っている。

タイトルの「Christmas」と「Wrapping」には、プレゼントの包装紙、ラップ調のせわしない語り口、曲全体がリボンをかけるようにまとまる構成、という複数の意味が重ねられている。エレクトリック・レディ・スタジオでのレコーディングからオーバーダブ、ミックスまでをわずか3日で仕上げたとされ、その後はクリスマス・ソングの定番として長く聴かれている。

The Waitressesを聴くときの入口

The Waitressesを追うなら、まず「I Know What Boys Like」と「Christmas Wrapping」を押さえるとバンドの性格が見えやすい。前者では言葉の切り返しと軽快さ、後者では季節曲としての親しみやすさと、ニューウェイヴらしい組み立て方が確認できる。

アルバム2枚とEP1枚という残されたディスコグラフィーは多くないが、短い活動期間の中で、ポップソングの作り方と皮肉の効いた歌詞を組み合わせたバンドとして記録されている。アクロン発、のちにニューヨークへ移ったニューウェイヴ・バンドとして、1980年代初頭の空気を知るうえでも見ておきたい存在だ。

参考情報

  • http://www.hardcafe.co.uk/waitresses/
  • https://en.wikipedia.org/wiki/The_Waitresses
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