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The White Stripesは、アメリカ・ミシガン州デトロイト出身のロック・デュオ。1997年に結成され、Jack WhiteとMeg Whiteの2人編成で活動した。2000年3月に2人は離婚しているが、その後もバンドとしては活動を続けた。2011年2月に活動終了が発表された。
このバンドは、ブルース・ロック、オルタナティブ・ロック、ガレージ・ロックを軸にしたローファイなサウンドで知られる。Jack Whiteがボーカル、ギター、キーボードを担当し、Meg Whiteがドラムとパーカッションを担当する最小編成で、演奏の隙間や音数の少なさがそのままバンドの特徴になっている。
Jack Whiteは、フォーク・ブルース、カントリー、1960年代の英国ブルース・ロック、サイケデリック・ロック、ブロードウェイのショーチューンから影響を受けていたとされる。そうした背景が、The White Stripesの曲作りやギターリフの組み立てに反映されている。
デビュー作は1997年のシングル「Let's Shake Hands」で、その後に「Lafayette Blues」を発表した。続いてレーベルを移籍し、セルフタイトルのデビュー・アルバムで注目を集める。収録曲にはRobert Johnsonの「Stop Breaking Down Blues」やJosh Whiteの「St. James Infirmary」といったカバーも含まれていて、ブルースの影響がはっきり出ている。
翌年の『De Stijl』では、メディアでの評価がさらに広がった。特にイギリスでは、全国紙やラジオ番組でも取り上げられ、John PeelがJimi HendrixやSex Pistolsに並ぶ存在として言及したことも伝えられている。ただし、The White Stripesは新しいスタイルを作ったというより、既存のブルースやロックを強く演奏するバンドとして見られていた。
3作目の『White Blood Cells』で知名度が一気に上がり、続く2003年の『Elephant』で世界的な成功を収めた。『Elephant』はロンドンのToe Rag Studiosで録音され、60年代以前のアナログ機材と8トラックを使って制作された。Jack Whiteがプロデュースを手がけ、デジタル中心の時代に対して、古い録音環境を使った作り方が特徴になっている。
このアルバムはアメリカでトップ10入りし、イギリスではプラチナ認定を受けた。The White Stripesの名前を大きく広げた作品として扱われることが多い。
『Elephant』収録の「Seven Nation Army」は、2004年にグラミー賞のベスト・ロック・ソングを受賞した。曲の中心は、歌詞よりも先に耳に残るシンプルなリフで、リリース後すぐにベルギーのクラブ・ブルッヘのサポーターの間でスタジアム・チャントとして歌われ始めたとされる。
その後、この曲はサッカーを含む世界中のスポーツ会場で定番の応援歌として広がった。Jack Whiteは、この曲について「言葉を必要としない、史上最もマルチカルチュラルなヒット曲」と語っている。
その後もThe White Stripesは、2005年の『Get Behind Me Satan』、2007年の『Icky Thump』と作品を重ねた。ローファイなブルース/ガレージ・ロックの枠組みを保ちながら、曲の構成や楽器の使い方には変化が見られる。
ただ、2007年の『Icky Thump』ツアー中にMeg Whiteが深刻な不安障害を発症し、ツアーは中断された。2009年のテレビ出演を除くと実質的な活動は止まり、2011年2月にThird Man Recordsの公式サイトで解散が発表された。声明では、芸術性の違いや健康上の問題が理由ではないとされている。
The White Stripesは、2人編成でブルースとガレージ・ロックを前面に出し、シンプルな構成で強い印象を残したバンドとして知られる。赤と白を基調にしたミニマルな衣装も含めて、見た目と音の両方で一貫したスタイルを持っていた。
派手な音作りよりも、ギターリフ、ドラム、歌の組み合わせで押し切るタイプのバンドとして、2000年代のロックシーンで存在感を示した。特に「Seven Nation Army」は、ロックの枠を越えて広く知られる曲になっている。